プリツカー賞、建築界のノーベル賞とは?日本人が最多受賞?【ar】

建築のノーベル賞、プリツカー賞ってなに?日本人は誰が受賞?

建築界のノーベル賞と言われているのが、プリツカー賞である。
実は日本人建築家が多く受賞しているのだ。

一体どんな賞で誰が受賞している?

日本人が最多受賞?プリツカー賞とは? 

建築のノーベル賞、プリツカー賞ってなに?日本人は誰が受賞?【architecture】
その誕生は1979年だ。

世界的規模でホテルを展開しているハイアットホテルの創業者、
ジェイ・プリツカーと、妻であるシンディによって設立された財団による賞だ。

評価方法は存命の建築家を対象に
建築を通じて人類や環境に一貫した意義深い貢献をしてきた」という点を評価する。


ノーベル賞のように部門がいくつもあるわでもなく、受賞は原則年1人である。


建築界のノーベル賞とも言われるように、この賞を受賞した人物は世界的に認められた建築家だ。

レベルが高い日本建築!日本人受賞を紹介! 

実は日本人も多く受賞している。
この度の磯崎新氏の受賞によって、日本人の受賞者は8人となった。
アメリカと並び、最多受賞国になった!
追記:2019年に磯崎新氏が日本人8人目の受賞者となった。


そう、日本の建築は世界的に見てもレベルが高いのである。

技術もちろんであるが、建築家が作る意匠のレベルも世界的にトップレベルなのである。
それではプリツカー賞を受賞した日本人建築家を紹介していこう。

丹下健三 1987年 

建築のノーベル賞、プリツカー賞ってなに?日本人は誰が受賞?【architecture】
日本人の初めての受賞者は丹下健三だ。

近代建築の3大巨匠のル・コルビジェの元で学び、
日本の建築家を牽引し、世界レベルに引き上げた人物だ。

代々木体育館、東京都庁など日本を代表する建築が今も残っている。 


槇文彦 1993年 

日本建築界の重鎮だ。幕張メッセや代官山ヒルサイドテラスが代表作。

丹下研究室出身である。


名家の出身で親族にも建築界の大物が多い。
問題となったザハの新国立競技場は槇文彦氏が景観について、苦言を呈したのが発端だと言われている。 

新国立競技場のザハ案を選んだのは安藤忠雄。
それを批判した槇文彦。

両者の間には 大学でのエリート建築家と、学校にわ通わずにボクサーから建築家になったという経歴も対立を生んでいるのでは?と個人的には思っている。


安藤忠雄 1995年 

槇文彦の2年後に受賞したのが安藤忠雄だ。

大学では建築を学ばずに築事務所のアルバイトと独学で建築家になった異例の人物だ。その風貌や大阪弁でズバズバ語るスタイルでも有名だ。


住吉の長屋(1976年)や地中美術館(2004年)で知られている。

コンクリート打ちっ放しと言えば、安藤忠雄を最初に思い浮かべるだろう。
賛否も多いい作品を作るのが特徴だ。

もう安藤忠雄のような異色の建築家は出てこないだろう。

妹島和世+西沢立衛 SANAA  2010年 

少し間が空き受賞したのが、妹島和世+西沢立衛の建築ユニットSANAAだ。

日本の建築学会賞も2度受賞し、
海外も含め数々の賞を受賞している。注目の建築家だ。

実は建築界では数人でのチームも珍しくない。

日本一有名な美術館、金沢21世紀美術館(2004年)やディオール表参道(2003年)などがある。


ザハの亡き今、妹島和世は世界でもっとも有名で実力のある女性建築家と言ってもいいかもしれいない。

伊東豊雄 2013年 

6人目の受賞となったのは伊東豊雄である。
仙台メディアテーク(2000年)や、台中メトロポリタン(2016年)などを設計した。

新国立競技場で隈研吾と競った人物としても知られる。


初期は軽やかな建築が多かったが、
近年は迫力と生命力のある建築を設計している。

受賞が遅すぎたのでは?と言われるほどようやく受賞した人物だ。


坂茂 2014年 

2014年に受賞したのが坂茂だ。
東日本大震災や、ニュージーランドの地震などを支援するために
紙で作った建築で注目される人物だ。

本人は紙が好きな訳ではなく、新しい素材に興味があるのだという。

クライストチャーチ大聖堂(仮設)、紙でできた教会やポンピドゥー・センター・メス(2010年)などがある。

追記:磯崎新 2019年

そしてついに日本人8人目の受賞者が登場した。
それが磯崎新だ。

日本建築界の重鎮だ。
丹下研究室出身でポストモダンを牽引した人物だ。

つくばセンタービル、なら100年会館、上海ヒマラヤセンターなどがある。



受賞が期待される日本人建築家 

日本人の印象以上に日本の建築界はレベルが高い…
受賞人数でもアメリカに並び、2010年以降の最多受賞国は圧倒的に日本だ。


今後もコンスタントに日本人が受賞する可能性が高いのだ。 

では今後受賞する可能性が高い日本人建築家を紹介しよう。


まずはSANAAの2人は個人での受賞も期待される。
特に妹島和代は女性では世界一と言ってもいい、受賞は時間の問題かもしれない。 




次に隈研吾だ。

新国立競技場の設計も決定した今や日本を代表する建築家だ。
東京大学の建築学科の教授でもある。

隈研吾が受賞していないのは少し意外であった。

自然の素材を多く使い、その土地の風土にあった建築を作っている。プリツカー賞の評価にも準ずる気がする。

最有力候補か?

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次に中堅建築家のナンバーワン、藤本壮介。

伊東豊雄らよりは一つ下の世代に当たる建築だ。
中堅の日本人建築家としては今、日本で一番勢いがある。

海外にも作品が多くのプロジェクトが進行中だ。

日本な中でも特に奇抜な建築をつくる建築家だ。 しかし見た目だけでなくしっかりと理論立てれらた建築であるのだ。


さらにそのまた一つ下の世代の 石上純也、谷尻誠。
ジブリの建築展の監修もした、変わった建築を作る藤森照信、このあたりの人物が次の候補の可能性があるのではないだろうか?

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