コルビジェのロンシャン礼拝堂の美しい光。死ぬまでに一度は見たい建築【ar】

コルビジェのロンシャン礼拝堂をご存知であろうか?

建築好きな人や建築を学んだ人以外にはあまり知られていないかもしれないが、
建築界隈の人々はサグラダ・ファミリアよりロンシャンに行

それほど美しく、また建築史の上で重要な建築であるのだ。

世界遺産にもなったロンシャン礼拝堂

この建築があるのはフランシュ・コンテ地方のオート=ソーヌ県ロンシャンだ。
2016年にコルビジェの建築群が世界遺産に登録されたが、この建築ももちろんその一つである。

カトリックのドミニコ会の巡礼地でおある。

もともと第二次大戦以前は別の礼拝堂があったが、ナチスの爆撃で失われた。その後、地元の人々が再建のためにコルビジェに依頼し、作られたのがこのロンシャン礼拝堂だ。

そして、1955年に完成した。
半世紀以上たった今でも建築界では多くの人が憧れる建築だ。

生命的な建築、最初のポストモダン

その有機的で生命力のある形態は最初のポストモダン建築とも言われている。


それまでのモダニズム建築とは違い、
一つの彫刻作品のように重い印象を感じる建築だ。

モダニズム建築は普遍的で科学的な建築を目指した。悪く言えば味がなく、無機質な印象を感じるものだ。

コルビジェも「住宅は住む機械」という発言や「近代建築の5原則」を提案し、
モダニズムを牽引してきた人物だ。

しかしロンシャンは
それまでの雰囲気とは全く違い、生き物的で有機的で土着的なのだ。


その変貌に戸惑いや批判もあったと言う。
のちにコルビジェは「自分の仕事を自ら裏切った」とも発言していると言う。


光に向き合った

なぜコルビジェは変貌してしまったのか?
その答えは光だ。

教会という建築は昔から存在し寄り添って来た。そしてそこにあったのは、光だ。


教会建築が大事にしていたのは光だったのだ。

その光に改めて向き合って完成したのがこの建築だと言われている。

ロンシャンの内部の美しい光は多くの人々と、建築家を魅了している。


多くの建築家に影響を与える

ロンシャン礼拝堂はこれまで、そして今でも多くの建築家に影響を与えている。

日本を代表する建築家の安藤忠雄も最も影響を受けたのがロンシャン礼拝堂、

「建築とは建築家その人の生き方が表現されること、そして建築とは光から生まれることを学んだ」と言っている。

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そして21世紀には有機的で生命力のある建築が多く登場している。
それはコルビジェのロンシャンの影響だと言っても過言ではないのだ。

見学もできる

建築をよっぽど好きか、建築関係の人しかこないらしいが見学もできる。

開館時間
10/15〜3/31 10時〜17時
4/1〜6/30   9時〜18時
7/1〜10/14   9時〜19時

休み:1/1
料金:8ユーロ
開いている時間が時期によって違うので、お気をつけて。

フランスやヨーロッパに言った際は、パリやガウディもいいがロンシャンを見に行ってはどうだろうか?
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