「生きた化石」は地球の勝ち組?太古から姿を変えない生き物7つ【cur】

実は地球の勝ち組?「生きた化石」たち。7つ【cur】
「生きた化石」という言葉を聞いたことがあるだろう。

その生き物の特徴をうまく伝えたうまいネーミングだ。
太古から進化をせず、姿を変えていない生き物だ。

進化している生き物の方が進んでいるように思える。
しかし実は変化しなくてよかったということは、、地球の勝ち組なのでは?

生きた化石とは?地球の勝ち組?

太古の地質時代より姿を大き変えることなく、種として現代まで生きている生物や植物のことを「生きた化石」と表現する。

シーラカンスや、カブトカニなどが有名である。


最初に「生きた化石」という表現を使ったのはダーウィンである。
自身の著書の「種の起源」の中でハイギョとカモノハシについて記述した場面でこの表現を使った。

生物の多くは変化する環境に対応しながら形を変えるか、変えれずに絶滅をするかである。しかし生きた化石たちは姿を変えることなく生きてきたのだ。


それは言い変えれば変化する必要がなかったのだ。
もしかすると、「生きた化石」は最も完成された生き物とも言えるかもしれないのだ。

地球の勝ち組だ…
そんな生きた化石達を紹介しよう。

シーラカンス

実は地球の勝ち組?「生きた化石」たち。7つ【cur】 シーラカンス
生きた化石と聞いてまず思い浮かべるのがシーラカンスではないだろうか?今の魚にはない古代感満載の魚だ。


それまでは化石としてのシーランカンスは発見されていた。
4億年以上前から3億6700万年前頃のデボン紀の中頃に生きていたことは確認されていた。

恐竜と一緒に絶滅したものだと思われていたのだ。


しかし1938年に南アフリカ沖で漁の網にかかり発見されたのだ。
太古から姿を変えずに生息していることが確認されたのだ。

その後インド洋やインドネシア沖付近でも発見された。
古代には淡水域や、浅瀬の海に多くの種類が生息していたが、今は深海性の種類のみが生き残っている。

ハイギョ

実は地球の勝ち組?「生きた化石」たち。7つ【cur】 ハイギョ
魚なのにエラではなく肺で呼吸をするという変わった魚だ。
最初に地球に登場したのは4億年前のデボン紀だ。


そして1億5000年もの間その姿が変わってないと言われている。恐竜がいたジュラ紀から姿を変えずに存在していることになるのだ。

他の魚と同様にエラもあるのだが、成長と共に肺が発達し肺に依存するようになる。

オースラリア、南アメリカ、アフリカなどに生息している。。

カモノハシ

実は地球の勝ち組?「生きた化石」たち。7つ【cur】 カモノハシ
オーストラリアに住む不思議な哺乳類、カモノハシも生きた化石といわれている。

哺乳類であるが、卵を産むというそれまでの哺乳類の常識を覆した生き物だ。

カモノハシの毛皮をみたヨーロッパ人達は、ビバーのような動物にカモのクチバシを縫い付けた作り物だと思ったという。


カモノハシは恐竜がいた中生代にはいたと言われている。
そして哺乳類が地上に多く表れた、6,5000万年前には今とほとんど同じ姿で存在していたといわれている。

哺乳類の中では最も古い歴史を持つ生き物だ。

カブトガニ

実は地球の勝ち組?「生きた化石」たち。7つ【cur】 カブトガニ
不思議な姿をしている、まるでエイリアンのような生き物がカブトガニだ。

実はこの生き物も古生代(約5億4200万 - 約2億5100万年前)から姿を変えていない生き物だ。

インドネシアやフィリピン、そして日本が主な生息地だ。
日本では瀬戸内海と九州北部が生息地だ。

甲殻類ではなく、クモやサソリに近い生き物である

昔は食べることも、製品にすることもできない事から漁の邪魔物とされてきた。
しかし現在では環境の変化や人間の開発が影響し、日本では絶滅危惧種に指定されている。

またカブトガニの血液は青色をしている。
この血液が毒素の検査薬に使われており、高価な値段で取り引きされている。

カブトエビ

実は地球の勝ち組?「生きた化石」たち。7つ【cur】 カブトエビ
http://www.insects.jp/kon-ebikabuto.htm
カブトガニもいるが、実はカブトエビもいるのである。

形はカブトガニを小さくした姿だ。
カブトガニは海に住んでいるが、カブトエビは淡水の田んぼなどにいる。

田舎や近くに田んぼがある人は見ことがあるだろう。


田んぼでは雑草などの草を食べてくれる有益な存在だ。カブトガニはクモに近い生き物であったが、カブトエビはカニなどと同じ甲殻類だ。

甲殻類の中でも古い形を残したものと言われている。


ゴキブリ

実は地球の勝ち組?「生きた化石」たち。7つ【cur】 ゴキブリ
多くの人が嫌いな生物がゴキブリだ。

しかしこの生き物も生きた化石であり、最も完成された生き物もかもしれない。
その数は全世界に4000種、1兆4853匹生息してるとも言われている。

約3億年前の古生代・石炭紀からほぼ姿を変えずに生きているのだ。

多くの生き物が人間の影響や環境の変化で、絶滅の危機に瀕している。
しかしゴキブリは絶滅するどころか、さらに繁栄を遂げている。


それはゴキブリが最も完成された生き物の証であろう。

イチョウ

実は地球の勝ち組?「生きた化石」たち。7つ【cur】 イチョウ
植物の中にも生きた化石は存在する。
その一つがイチョウである。

日本でも全国でよくみる木だが実は特殊な木でもあるのだ。
古来からの特徴を残した植物なのだ。

イチョウ科の植物は中生代から新生代にかけて世界的に繁栄したのだ。しかし氷河期になると、そのほとんどが絶滅してしまい今のイチョウのみが生き残った。


紅葉し、落ち葉も落とすことから広葉樹と思うかもしれないが、実は特殊な針葉樹という分類である。

また現代では環境汚染に強いことから街路樹なども多く植えらているのだ。

実は地球の勝ち組?「生きた化石」たち。7つ【cur】 イチョウ
葉は扇のような形で平行脈を持つ、これは原始の植物の特徴である。

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変わってもいいし、変わらなくてもいい

人間の世界では「変わらないといけない脅迫」のようなものが存在する。
進化することはいいことだ!いう思い込みがある。

変わること、変化することが良いことで、
変われない、変わらないことはダメなことであるかのように。


確かに変化を恐れてはダメだろう。

しかし変化する必要がなければ、変化しなくてもいいのだ。
自然界では必要があれば変わるし、必要がなけば変わらないのだ。

変わらない事も恐れてはいけないのだ。

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