しかし人類が月に行った証である痕跡、遺留品は今も月に残っているのである。
月面着陸
1950年代半ばから1960年代にかけてアメリカとソ連の冷戦時代にお互いの技術力を競い合うように宇宙開発を進めたのだ。人間を宇宙に送り、月に人間を立たせることを競いあった。
それは資本主義と共産主義、どちらが優れているかの戦いでもあった。
「地球は青かった」という言葉を残した。
先を越されたアメリカはケディ大統領が「60年代の終わりまでに人類を月に送り込む」と宣言したのだ。
船長のアームストロングは「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である」と言葉を残した。
それからソ連が崩壊し、アメリカも無理につ月に行く必要がなくなってしまったのか？
もう50年近くも月に行っていない。
しかし月にはその当時のアポロの遺物がまだ残されているのだ。
月に残る宇宙飛行士の遺物
月には空気がないため風化しないのだ。50年近くたった今でも足跡なども当時のまま残っているのだ。足跡
家族写真
紫外線による劣化はあるため、写真は色褪せているかもしれないと言う。
銅板と小像
亡くなった米ソ14人の宇宙飛行士の名前が刻まれた板と宇宙飛行士の小像が置かれている。
羽とハンマー
「空気の抵抗がなければ、物体は重さに関わらず同じ速度で落下する」というガリレイの法則を実験したのだ。
はやぶさの羽と、羽の1000倍の重さがあるハンマーを手に持ち同時に落とす実験を行った。
地球では羽の方が空気抵抗でゆっくり落ちるであろう。しかし空気のない月面では羽とハンマーが同時に落ちるのである。
アポロの15号のデビット・スコット船長がその実験を行い、羽とハンマーが残されている。
ゴルフボール
その打ったゴルフボールだ。月面での新感覚なスポーツが生まれる日も近いかもしれない。
またやり投げにも挑戦をしていたという。
再び月に人類が降りる日がくる？
もう人類が月に降り立つ日は来ないのであろうか？実は近年になり民間会社により月面への着陸が計画されているのだ。しかし残念ながら人ではなく、ロケットとロボットのみの着陸だ。
月面開発レースとして2007年に発表され、世界各国の民間企業が参加した。現時点で残っているのは5チームのみであるという。日本のHAKUTO(ハクト）も残っている。
このレースの優勝賞金は2000万ドルであるという。22億円
いずれまた人類が月に降りる日も来るであろう。すぐではないかもしれないが、その時までアポロの遺物はその歴史を伝えてくれるであろう。
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