奇妙な

メサ・ヴェルデのクリフパレス。岩をくり抜いて作られたインディアンの都市 【c】

アメリカ大陸の先住民であるインディアンのアナサジ族が作った不思議な集落を紹介しよう。

それが洞窟をくりぬいて作られたメサ・ヴェルデ遺跡である。

岩窟住居群、メサ・ヴェルデ遺跡

巨大な岩をくり抜いて作られたその住居郡は不思議であるが、雨や風そして敵から身を守るために最適であったのだろう。

住居と自然の岩が一体につくられているその様子は不思議だ。
その遺跡があるのはアメリカのコロラド州南部である。

1874年には遺跡群があることが知られてはいたが、本格的に調査がされたのは1888年に牧場主リチャード・ウェザーリルによってクリフ・パレスが発見されてからである。

そして発掘と考古学の調査が行われ、1978年に世界遺産に登録された。

最大の石窟住居クリフ・パレス

岩窟住居の中でも最大のものがクリフ・パレスだ。

日干しレンガを積み上げて作られた住居が150、礼拝所が20ほどある。
最も高い場所は4階建ての高さに相当する。

クリフ・パレスは複数の階層で構成されており、普段の生活は上の層で行い、下の層は日が差し込みにくいので食料などの保管が行われていた。

近くで見ると日干しレンガの住居と組み合わせてあるのがわかる。

ライトアップされた様子は美しい。

アナサジ族が作った

この住居を作ったのはプエブロまたはアナサジ族と呼ばれるインディアンだ。1世紀頃にはこの場所に住み始めたと言われている。

農耕民族で、独特なカゴ作りを行い、日干しレンガによる区画整備された集落を作っていった。
これらをプエブロ文化と呼ぶ。 

そして12世紀頃になると外敵の襲来などに備え、岩をくりぬいて作った住居「岩窟住居」を作り始めた。 その見た目は洞窟住居とというよりは都市そのものを作り出してしまったようである。

しかし14世紀に突然放棄された。的の襲撃か？自然の災害か？理由はわかっておらず未だ謎であるのだ。

クリフ・パレスのほかにも住居群があり、

ロング・ハウス 

オーク・ツリー・ハウス 

スプルース・ツリー・ハウス 

スクウェア・タワー・ハウス 

などがある。

まとめ

なぜ突然放棄されたのか？その謎が魅力の一つでもあろう。多種多様な人種がいるアメリカであるが欠かせないのが先住民であるインディアンの存在だ。

ぜひアメリカにいった際には彼らの謎の住居群に触れてみてはどうだろうか？

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