ペルーの美しい塩田。クスコのマラス塩田【n】

塩は人間には欠かせない栄養素である。現代人はとりすぎが問題であるが、塩をどう確保するのかは人間が生きていく上で重要であった。

そして人間が塩を確保する為に作ったのが、塩の田んぼの塩田である。
そんなペルーにある美しい塩田を紹介しよう。

クスコのマラス塩田

その塩田があるのは南米のペルーである。塩田の多くは海水から塩を得る為に海の近くに作られることが多い。

しかしこのペルーの塩田はクスコから車で1時間半、標高3000mのアンデス高地にあるのだ。

もちろんこんな場所に海があるわけではない。天然の塩水の温泉が湧き出ているのだ。その塩水の塩分濃度は20%と高い。海水は3%程度。

その湧き水を利用して塩田が作られているのだ。

それがこの様子だ。険しい山の斜面に3000もの塩の棚田が出現する。
4月〜9月の乾期の間に作られ、一面白の美しい風景を作り出す。




泥水も混じってピンクのようにも見えたり、コヒー牛乳ぽくなる。

なぜ塩水が?

かつてこの地は海であったという。しかしそれが6千万年前の大陸移動によって一気に陸地に押上げられ海が取り残されたのだ。

それが年月をかけ場所によっては塩湖として残りウユニ塩湖もできた。この場所は地中に塩が取り残され、温泉と一緒に湧き出ていると考えられている。

味も独特で大粒の塩が取れる。僕らが想像する塩の味とは違い柔らかい味の塩だという。

ペルーには世界遺産のマチュピチュもあるが、こちらの方が感動する人が多いという。

富が平等に分配される?

600年前のインカ帝国の時代から塩がつくられ、今でも400人の村人が共同で作業し塩が作られている。

助け合いがら日本の伝統的な日本家屋の葺き替えのように村人が協力して行うのだ。

さらにこの塩田の特殊な部分として利益が平等に分派されるという特徴がある。公平ではなく平等だ。

棚田を3枚持っていても、10枚持っていてももらえるお金は同じなのだ。

現代の資本主義では権利をたくさん持っている人の所に多くのお金が集まる。お金が第一になり、それにより発展するものあれば衰退するものある。

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600年の塩田が続いているのはお金に重点を置かなかった制度があったからこそだろう。

資本主義が入るとこの塩田はどうなるのか?発展するのか?滅ぶのか?
それはまだわからない。
参照元:http://eikojuku.seesaa.net/article/239671228.html
http://www.boredpanda.com/travel-photography-maras-salt-ponds-peru-howfarfromhome/

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