アジャンター石窟群。岩をくり抜いて作られたインドの古代のお寺【c】

岩をくり抜いて作られたインドの古代のお寺、アジャンター石窟群【c】
紀元前1世紀のインドに作られた不思議な寺院を紹介しよう。それは岩のをくり抜いて作られたお寺だ。


長い間放置され忘れさられていたが、偶然19世紀に発見されたのだ。 



インドの古代のお寺、アジャンター石窟群 

その発見は1819年のことであった。イギリス人士官、ジョン・スミスが虎刈りをしていた際に虎に追われ、ワゴーラ渓谷に逃げこんだ。

そのときワゴーラ川沿いの断崖に偶然見つけたのがアジャンター石窟群であった。

岩をくり抜いて作られたインドの古代のお寺、アジャンター石窟群【c】
それらは岩をくり抜いてつくられた寺院群であった。 アジャンター石窟群は紀元前1世紀〜紀元後6世紀頃までつくられていた、仏教の石窟寺院群だ。

大小30の石窟が見つかった。

岩をくり抜いて作られたインドの古代のお寺、アジャンター石窟群【c】
石窟の中で僧院を石窟に置き換えたものをヴィハーラ窟、ブッタを象徴する「聖なるもの(チャイティヤ)」として仏塔などが置かれたものをチャイティヤ窟と呼ぶ。

インドのマハラーシュートラ州北部にあり、1983年に世界遺産に登録された。 

アジャンター石窟群は前期と後期に分けることができる。前期は紀元前1世紀〜紀元後2世紀頃だ。前期の方が質素で、後期の方が芸術的な価値はあると言われている。

チャイティヤ窟 

岩をくり抜いて作られたインドの古代のお寺、アジャンター石窟群【c】 チャイティヤ窟
第9窟のファサード
アジャンター石窟の中で、9,10,19,26,29窟の5つがチャイティヤ窟だ。
チャイティヤという言葉は仏舎利や仏陀にまつわる、聖なるものを意味するサンスクリット語だ。

内部は彫刻で飾れらた柱が並び、その奥にはチャイティヤを納めた仏塔(ストゥーパ)が置かれる。

ストゥーパ(仏塔)は世界各地の仏教が伝わった国に形をかえ残っている。日本の卒塔婆の語源とも言われている。

第9窟

岩をくり抜いて作られたインドの古代のお寺、アジャンター石窟群【c】 チャイティヤ窟



第10窟

岩をくり抜いて作られたインドの古代のお寺、アジャンター石窟群【c】 チャイティヤ窟


第26窟

岩をくり抜いて作られたインドの古代のお寺、アジャンター石窟群【c】 チャイティヤ窟
後期のチャイティヤ窟

ヴィハーラ窟 

ヴィハーラ窟は平地に木造、またはレンガで作られる僧院を石窟に置き換えたものである。

平地では中庭を作りその周りを僧室が囲むが、石窟では一面のみを開き、そこをベランダにする。 

本来は木造建築である僧院を模倣して、天井はかまぼこ型にし梁や柱、垂木などの形が彫り込まれている。


第12窟

岩をくり抜いて作られたインドの古代のお寺、アジャンター石窟群【c】 ヴィハーラ窟
最も大きいヴィハーラ窟のファサード。

岩をくり抜いて作られたインドの古代のお寺、アジャンター石窟群【c】 ヴィハーラ窟
内部の仏像。

第2窟

岩をくり抜いて作られたインドの古代のお寺、アジャンター石窟群【c】 ヴィハーラ窟





まとめ 

インドにはまだまだ知らない不思議がたくさんある。欧米の情報はよく入ってくるがインドの情報はなかなか入って来ない。

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だがインドは世界で最も不思議がある場所かもしれない。まさにインディ・ジョーンズの世界だ。
参照元: http://www.rocksea.org/chaitya-buddhist-caves-ajanta/
https://allabout.co.jp/gm/gc/431652/
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