しかしそんな骨格標本を美しいアートにしてしまった作品を紹介しよう。
透明骨格標本
分類学などの分野で生物の骨格を観察するために使われる方法が透明骨格標本である。生物の骨を染色することにより細かく生物の骨の観察ができるのである。基本的な作り方はアリザレンレッドで硬骨を染色し、アルシアンブルーで軟骨を染色する、または2重に染色することもある。
これにより色の違いがでる。
最後に水酸化ナトリウムなどの強アルカリの水溶液で脱色し透明化をする。
本来は研究目的のために開発されたものであるが、
美しくもありインテリアやグッズとしても話題だ。
富田伊織の透明標本
そんな透明骨格標本をアートな作品にした日本人を紹介しよう。それが透明標本作家、富田伊織だ。
1983年生まれ、芸術系の大学出身ではなく北里大学の水産学部水産生物科学科の卒業だ。在学中に生物の研究目的で透明標本を制作し始めたのがきっかけだ。
その後2008年から新世界「透明標本」として写真集の発売、展示会、標本の販売などを行っている。

その標本は怪しさと不気味さも残しながら美しくもあるのだ。
東急ハンズなどでも売っており、見たことがある人も多いのではないだろうか。
『新世界』透明標本
ヴィレッジヴァンガードでも買うことができる。
アマゾンでは標本は買えないが、写真集は買うことができる。
海外の透明標本
海外でも作られており、米ワシントン州フライデー・ハーバー・ラボラトリーズ大学の生物学者、アダム・P.サマーズ教授が作った魚たちの透明標本も紹介しよう。こちらは大きな生物の透明標本も作っているようだ。
サメ
シュモクザメ
エイ
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