「機械・人工知能脅威論」は宗教の「終末論」と同じか?【t】


「あと10年でなくなる仕事」「人工知能に奪われる仕事、あなたは大丈夫?」と言った題の記事をここ最近よく見る機会が増えた気がしないであろうか?

「機械に支配される、怖い未来がくる」と不安を煽るその裏にあるものとは?

恐怖の裏にあるのは?

この「機械・人工知能脅威論」と宗教の「終末論」は同じ構造である。宗教は「終末論」を説き人々に恐怖や不安を呼び起こし、自分たちの教えを広めてきた。

つまり恐怖や不安を煽ってくる裏には広めたい考えや売りたい商品があると考えていいのだ

世界が終わると宗教を広める。
病気が怖いと健康商品を売る、スポーツジムを広める。
ハゲは悪いと育毛剤を売る。

どれも恐怖や不安を植え付け、売るのである。
だから恐怖や不安がないものは売れない。

こんな話がある、アマゾンに住む少数民族ピダハン族にキリスト教の宣教師が布教しにいった。
しかし彼らは独特な世界観をもっており、不安や悩みが存在しなかった。
結果全く広まらず、宣教師がキリスト教をやめてしまったらしい。


しかし人工知能が人間の仕事を奪うと言うことは嘘ではないであろう。
問題はそれを恐怖や不安と捉えるのか、新しい可能性として捉えるのかである。

巷では恐怖ばかりが煽られているので私はあえて明るい未来を想像してみる。

機械が代わりに仕事をやってくれる

奪われると考えるのではなく、やってくれると考えるのである。そうすると明るい未来なのである。

ついに人類が労働から解放されるということだ。嫌な仕事はしなくていいのである。

人間は自分の好きな事をできるようになる。
仕事のためではなく人生の為に生きることができるようになるのだ。

もちろん見方を変えるだけの精神論だけでは実現はしない、実現する為には仕組みが必要である。

「機会が変わりに仕事をやってくれる」その仕組みの可能性を話そう。




ベーシック・インカムと権利収入

ベーシック・インカムとは?
生きるのに最低限のお金を保証するという制度である。オランダで試験的に導入されている。資本主義を基礎にしながらも新たなお金の回し方の仕組みである。

この制度の一番の問題が財源である。

権利収入
収入には労働収入と権利収入の2つがある。時間や技能、能力を売ってお金を得る収入と、その物や事の権利を持つことにより収入を得る方法である。

不動産の家賃収入のようにそれを持つ権利によってお金が入ってくる仕組みである

この権利収入の仕組みとベーシック・インカム考えを組み合わせることである。
一人一人が機械の権利を所有するのである。

そしてその機械が働いてくれて発生したお金を権利収入としてもらうのである。こうすることでベーシック・インカムのような新しいお金の流れができるのである。

つまり問題の本質は?

つまり「人工知能・機会脅威論」の問題の本質は仕事を奪われることではく、お金の流れをどうするかなのである。


現在も権利収入は存在する。

しかしその権利は一部の人だけに握られている。税金により富の再分配をしなくてはいけないと言われているが、
それよりも権利の再分配の方が重要で、格差の是正になると考える。権利の再分配をどう行うか?が課題である。

それが新しいお金の流れになると考える。
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