メタポリズムの名作、中銀カプセルタワービル。取り壊されそうでされない建築【ar】

メタポリズムの名作、中銀カプセルタワービル。取り壊されそうでされない建築【ar】
何度も取り壊されると噂されなながらも今も東京の銀座に残る名建築を見に行ってきた。

それが建築家、黒川紀章の代表作でメタポリズムの名作でもある中銀カプセルタワービルである。

メタポリズムの名建築、中銀カプセルタワービル

建築家、黒川紀章の初期の名作でメタポリズムの代表作でもあるのが中銀カプセルタワービルだ。

1972年に竣工したカプセル型の集合住宅である。

メタポリズムとは黒川紀章や菊竹清訓など当時の建築界の若手が、1959年に提案した建築運動である。都市や建築も人口や社会変化に合わせ建築も有機的に変化・成長すべきだという考えだ。
新陳代謝=メタポリズムが語源だ。


建築当時の中銀カプセルタワービル
そのメタポリズムの考えを実現した建築と言われている。
それぞれの部屋がカプセルとして独立した構造になっており、技術的にはカプセルを一つづつ交換可能である。しかし実際には難しく一度も交換されたことはない。


その建築があるのは銀座だ。銀座の中心ではなく新橋よりの方面にある。
最寄りは東京メトロの東銀座、もしくはJRの新橋が最寄りだ。

周りはサラリーマンの街、オフィス街と言った感じだ。
そんな高層ビルに囲まれて中銀カプセルタワービルは存在する。

メタポリズムの名作、中銀カプセルタワービル。取り壊されそうでされない建築【ar】
新橋から徒歩5分ほどで見えてくる。
他のビルと比べ年季を感じる。迫力や怖さも感じる。。

その形態は今見ても近未来的なイメージがする。
しかし老朽化も進んでいるように見える。
メタポリズムの名作、中銀カプセルタワービル。取り壊されそうでされない建築【ar】

メタポリズムの名作、中銀カプセルタワービル。取り壊されそうでされない建築【ar】

なんだ??物置になっているのか??ゴミか?


中銀カプセルタワービルはすでに竣工から50年近く経とうとしている。
老朽化とアスベストが使用されてる問題から建て替え取り壊し問題が、、2000年ごろから何度も浮上している。

しかし建築的、歴史的な価値から保存すべきだといいう声も多いのだ。


住むことはできる?

現在は住む事はできるのだろうか??
かつての集合住宅としての機能は現在は失われている。

2015年9月まではAirbnbで民泊として使用され、1万5000円ほどで1拍できた。多くの外国人観光客が訪れたという。

おすすめ商品 死ぬまでに見ておくべき100の建築
現在は中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクトとして、マンスリーマンションとして賃貸契約を結ぶことができる。1ヶ月からの利用だ。
中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクトHP

マンスリーカプセルの賃料は、敷金・礼金なし、電気、水道料込みで12万円だ。そこまで安くはないがアートや建築に興味があったり、変わった所に住みたい人は利用してもいかもしれない。

デスクや椅子、シングルベッド、エアコン等は完備だ。

中は建築当時のカプセルを残したものや、
無印によっておしゃれになったものまである。

興味のある人はこちらから→中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクトHP
スポンサーリンク

スポンサーリンク