広大な石灰岩と草原の大地が広がる。気持ちの良い風景が広がる場所だ
そんなカルスト大地を歩いて見た。
草原が広がるカルスト台地
秋吉台は山口県に広がる日本最大のカルスト台地だ。周辺には鍾乳洞や奇岩、湧き水などカルスト台地に由来する様々な風景がある。その中でカルスト台地の石灰岩と草原が広がる風景は山口県を代表する自然と、観光名所だ。
総面積93k㎡
標高180m〜420mだ。
カルスト台地にはカルストロードという道路が通り、展望台やハイキング、サイクリングロードなどがあり多くの観光客が訪れる。
秋吉台
車で走ったことや展望台に行ったことはあったが、降りて歩いたことはなかった、、
そんなカルスト台地を歩いてみた。
成り立ち
カルスト台地の起源は3億5千万年前の古生代石炭期だ。赤道付近に海底火山がいつくも生まれ、サンゴ礁が形成された。そしてそれが数億年の時を経て日本列島の一部になりカルスト台地になった。
有史では7〜10世紀頃に秋吉台東部に日本最古の銅山、長尾銅山が開発された。
戦中は日本軍の演習場にも一部使われた。
戦後は石灰石の採掘が盛んになり宇部興産や小野田セメントなど、山口県を代表する企業が生まれた。
観光地としても1955年に国定公園に、1964年に特別天然記念物に指定された。
そして1970年には秋吉台道路が開通するなど観光地としても発展した。
2015年には「Mine秋吉台」として日本ジオパークに選定された。
現在の草原の風景は昭和は中期ごろまで耕作や飼料用耕作地として春先に山焼きが行われ、生まれた風景だ。
本来は台地にも森が広がっていた。
現在は農耕目的でなく、景観維持のために山焼きが行われている。
気持ちの風景が広がり、四季により様々な風景を見ることができる。
カルストロードは気持ちがいい!!車で通るだけでも楽しめる。
この日も天気がよく最高の風景が広がっていた。
車では何度か通ったことがあったが、降りて歩いたことはなかった、、
そんなカルスト台地を歩いてみよう。
カルスト台地を歩く
カルスト台地は広大だ!!全部のコースを歩いて回るとなると一日中かそれ以上かかってしまうだろう。
まずは展望台の所に止め周辺を少し歩こう。
こんな広い草原はなかなかないので気持ちが良い。
雲の影が草原に落とされ、、雲の流れる様子がはっきりとわかる。
意外と高低差があるのだ。
平日でも多少なり、、ハイキングを楽しんでいる人はいた。
実は秋吉台は幽霊がでると言われている心霊スポットでもある。昼は大丈夫だが夜は赤ちゃんの鳴き声も聞いたとかたまに聞く、
なんらかの動物の鳴き声だったのではとも思う。
しかし毎年行われる山焼きではたまに人が炎に巻かれて死んでいるのだ。
毎年春先の山焼きの様子
この日は幽霊など出そうにない気持ちがいい日だった。
かなり遠くまでカルスト台地が広がっていることがわかる。
展望台周辺にはおしゃれなカフェや昔ながらの食堂もある。
チャイナドレスを着たマネキンが特徴だ。
長者ヶ森
そして続いては長者ヶ森に向かう。歩いてもいけるが往復2時間くらいはかかるので車で近くまで向かう。近くに駐車場があるので止めて向かおう。
こちらが長者ヶ森だ広大な台地の中にポツンと森がある。
実はこの森がカルスト台地の本来の姿なのだ。
今の姿は農耕によって森が切り開かれた姿なのだ。
鎮守の森のようにカルスト台地の原生の森が残っている。
中に入ると気持ち良い草原とは全く雰囲気が違い、鬱蒼とした森になっている。
神聖なというか、、何かいそう、、そんな雰囲気だ。
そして最後に「帰り水」
これもカルスト台地の特有の地形によるものだ。
石灰岩が侵食されたウバーレという地形があり、地下の川が一瞬地上に顔出すがすぐにウバーレに吸い込まれて行くのだ。
大雨が降った日には排水が間に合わず、、そこに一時的な池ができるという。
つまり不思議地形だ。
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今回初めてカルスト台地を歩いてみた。ハイキングにはちょうどいい気持ちのいい場所だろう。
山ほど険しくなく、景色は気持ち良い!!
ぜひカルスト台地にハイキングに訪れてみてはどうだろうか?
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