人によって色の感じ方は違うのだ。
このドレスは青か銀か?話題になったこともあるように、
色の見え方は人によって違うのだ。
そのなかでも信号の色の見分けがつかなっかたり、と日常生活に支障をきたすものを色盲と言う。
日本人は男性で約5%、女性で約0.2%の割合でいる。
しかし太平洋に浮かぶある島はその割合が非常に高く「色のない島」とも言われている。
色を感じない人々?色のない島?
太平洋に浮かぶミクロシア連邦ピンゲラップ島の住人は10人に1の割合で全色盲と言う、非常に高い割合で全色盲の人たちがいる。通常は3万に1という疾患が、この島では非常に高い割合で存在するのだ。
ここに赤外線で撮った写真がある。このように世界が見えて人もいるのだ。
その原因は18世紀の時代に台風で島民の大半が大半が命を落とし、
20数人までに減ってしまった。
その生き残りの中に1色覚者がいたのだ。
それはこの島の王自身であったと言われている。
その後地理的に隔離された場所であったため劣勢遺伝が起こり、割合が高くなってしまったのだ。
「色のない島」というのはこの島を訪れた脳神経科医のオリバー・サックスがこの島についた書いた著書のタイトルだ。
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全色盲、つまり白黒テレビのように色が全く判別できないのだ。
また弱視も伴うことが多く、強い光に弱いことも多い。
その為に昼間は外に出ることができず、夜に漁などして生計を立てているという。
夜のわずかな明かりの中でも明暗を判別する能力にはたけているのだ。
この島では色盲の人の割合が高いので、
差別されるようなことはなく島民たちは共存している。
しかし島の外へ行くにはハードルが高く、書かれた文字が見えにくかったり黒板の文字が見えなかったりすることもあるという。
また青や赤などを一色をわずかに感じるれる人もいるなど、住民の中で多様な見え方をしていることがわかっている。
この島には同じ世界を見ているほ人がいないのかもしれない。
それは多様性を受け入れるヒントになるかもしれない。
彼らの見る世界を表現
そんな島の住人に注目したのがベルギー人写真家のサンヌ・デ・ヴィルデだ。彼女は彼らがどんな世界を見ているのか?遺伝をテーマにした一連の作品を製作した。
色の見えない人々が住む太平洋の島 写真13点
全色盲だけでなく、わずか色を感じれるという人たちもいる。
赤をわずかに感じたり、黄色をわずかに感じたり、それは多様である。
それをヒントに赤外線で撮影ききるカメラを使い撮影したり、特定の色を変化させたりした。
さらに白黒の写真を見せどんな色であるか?水彩絵の具で着色し再現してもらい作品を作った。
現実は1つしか存在しないかもしれないが、見えている世界は人によって違うのだ。
それは差の程度の差で、差がない人はいない。
それを知ることが大事であろう。
それを教えてくれる人々と作品だ。
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