日本では欧米ほど建築家に住宅を設計してもらうという文化は根付いていない。
理由はいくつかあるがその理由の一つに奇抜すぎたり、逆に住みにくのでは?といった印象がある。
そんな建築家が設計した住宅は魅力的か?住みにくいか?
だが建築家は時に意匠に凝りすぎて、奇抜になりすぎることもある。
おしゃれだけど…住みやすさは??住みにくそう…
と思われたりもする。
しかしハウスメーカーの住宅とは違い、
現代の建築家はその場所の自然や、周辺の環境を考え抜き設計をする。
どんな意図で作られたのか?そんなことも考えながら住宅を紹介しよう!
一見すると住宅には見えないほどおしゃれな建築である。
何かのお店と間違えて入ってしまいそうな外観だ。
http://maeda-inc.jp/
内部はまるで本当に森の中に迷い込んでしまったかのようなのである。
植栽が豊かに植えられ、川まで流れている。
広島の福山を拠点に活躍するUIDの設計だ。
UIDHP
全面ガラス張りというものすごい住宅である。
開放感と軽やかさがある建築だ。
しかしガラス張りの建築には欠点も多い。外から丸見えだったり、夏は暑く、冬は寒いという欠点がある。
しかし住人は満足しているという。
http://one-project.biz
55mm細いスチールの柱によるラーメン構造で軽やかさと開放感を感じる。
スッキプフロアの構造で様々なレベルが建築内に存在する。ジャングルのような鬱蒼として雰囲気も感じる事ができる。
http://one-project.biz
また外からの視線はカーテンにより遮断することができる。夜景は綺麗だ。
治安のよい日本だから実現できた建築かもしれない 。
周囲の高いビルに囲まれた小さな敷地にに建つ建築だ。
普通はこんな敷地には住みたくないと思うが、この住宅は不思議と魅力的である。
建築は壁で囲まれておらず開放的だ。
名前の通り家と庭が一体になっているのだ。
バルコニーに植えられた植栽が建築を魅力的にするのと同時にプライバシーを守るものともなっている。
また内部も空間を広く魅せるため、内壁がない。
カーテンで区切られ、僅かなスペースでも光を逃さない工夫が見られる。
常に部屋を通らなくては他の部屋に行けないことが気になる点である。
しかしこの狭さの敷地では考えられない魅力的な建築になっている。
西沢立衛HP
http://mighouse.com/
旗竿状の敷地に建つ住宅だ。
その敷地へ続く道がそのまま続き、建築に巻き付くような構造になっているのだ。
螺旋を歩いていくと、内部を歩いていたのに気がつくと外に出る。
建築の中になったり、外になったり不思議な感覚になる住宅だ。
また豊かな開口も魅力であり、家の中から空や街のいろんな表情を見る事ができる。
大西麻貴+百田有希
厳密には住宅ではなく別荘だ。
別荘地に建つため周りの景観などを気にしなくていい。そのため、このような大胆な形ができたのだろう。
形の奇抜さだけでいえば日本トップクラスであろう。
それはまるで家と言うよりも巣のように見えるのである。
コンクリート打ちっぱなしのシェル構造の建築だ。大胆に床から天井までガラス張りであり、外の豊かな自然を建築内からも堪能することができる。
内部に柱は一切なく開放的な空間を邪魔しない。厳しい自然にも耐え、周囲にも溶けこむようにと設計された。
井手孝太郎HP
こちらも軽井沢に建つ別荘建築である。
設計したのは建築事務所TNAの武井誠+鍋島千恵である。
郎の家と名付けられた建築だ。
http://www.tna-arch.com/archi/archi_row01.html
はみ出している部分は廊下のような部屋である。
各部屋がひとつづきの細長い空間になっているのだ。
リビング、キッチン、浴室、などがグルっと回る様に配置されている。 斜面に張り出す様に作られ、内部からは軽井沢の豊かな自然を見渡せる気持ちの良い建築である。
TNAHP
この建築の特徴がわかるのはその平面図である。
ご覧のように通常は繋がっているはずのそれぞれの部屋が敷地内で離れの様に独立しているのである。
非常に見た目のバランスが良く、見ていて気持ちの良い図面だ。
このあたり地区の魅力の一つでもある路地を敷地の中にまで連続させたのである。 同じ部屋がひとつもなく部屋や庭との関係がそれぞれ違うのである。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20120314/1040049/?P=2
建築史家で建築家の藤森照信氏の自邸だ。
ジブリに登場しそうな不思議な建築を作る藤森照信氏の初期の建築だ。
建築家としてのデビューは遅いためか?他の建築家のような常識に囚われない少し変わった建築を作る。
なんと屋根にたんぽぽを生やしてしまったのである。ただ緑化するのではなくたんぽぽを植えるのが、普通の建築家と違うところだ。
自然と融合した建築が出来上がってしまった。
春にはこの家がたんぽぽを飛ばす。
ちなみ同じく藤森照信氏設計の屋根にニラを植えたニラハウスというものもある。
建築家安藤忠雄の初期の作品である。
伝統的な長屋を現代風にアレンジした建築だと言われている。
見た目はコンクリートの箱のようである。
外部には採光用の窓は設けられておらず、全て内部の中庭から光を得る。 伝統的な長屋の様に内部の中心に通り庭のような中庭が存在する。
https://matome.naver.jp/
コンクリートの打ちっぱなしを大胆に使った画期的な建築であったが、多くの問題点も取り上げられた建築だ。
雨が降るときは傘をさして部屋の間を移動しなくてはいけなかったり、コンクリート打ちっぱなしの建築は夏は暑く、冬は寒いのだ。
現在は夏の熱い日は屋根に水を張っているそうだ。1976年の設計であるが費用は解体費も含めて1000万円だという。
同じく1976年に設計された伊東豊雄の建築。この家は伊東豊の姉の家族の為の住宅である。
中央に中庭がある。独特の形をしており、閉鎖的な住宅である。
https://matome.naver.jp/
室内に僅かな光が落ちる詩的な空間になっている。
現在では解体されて残っていない。
http://kenchikukeikaku2009.seesaa.net/
黒川紀章など共にメタボリズムを唱えた建築家の菊竹清信氏の自邸「スカイハウス」である。
ポストモダン時代の建築家だ。
1階がピロティになりまるで家が浮いているような建築なのである。
4本の壁柱で支えられ屋根はHPシェルである。当時も奇抜だっただろうが今でも十分奇抜だ。
2階の内部はガラス張りで柱もない。ワンルーム的な作りをしている。
台所、浴室を生活装置と呼び、メタボリズムの考えで取替可能となっているのだ。
現在も現存する建築であるが、現在はピロティが塞がれ浮いている印象はない。
しかし近年の住宅は外部対し開放的で、外部の環境をどの取り込むのか?また建築が外部の環境にどのように寄与するのか?そんな事が考えられている。
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果たして今後その流れはどのように変化していくのだろうか?
しかしその不便さをあえてわかっていながら、挑戦するような建築もある。
それに新たな生活スタイルや、価値観と言ったものが見えてくるのだ。時代が先か?建築が先か_?はわからないが。
今回紹介した建築はかなり極端な建築である。建築家に頼む住宅はコミュニケーションを多くとることができ、自分だけのオーダーメイドな住宅を作ることができる。
また建築家にはそれぞれ特徴や傾向というものが存在する。
自分の感性と合う建築家を選ぶ事で、自分たちだけのオンリーワンの住みやすい家を作ることができるのだ。
理由はいくつかあるがその理由の一つに奇抜すぎたり、逆に住みにくのでは?といった印象がある。
そんな建築家が設計した住宅は魅力的か?住みにくいか?
建築家の作る住宅は住みにくい?
建築家にとって住宅はほとんど必ずと言っていいほど設計するものだ。だが建築家は時に意匠に凝りすぎて、奇抜になりすぎることもある。
おしゃれだけど…住みやすさは??住みにくそう…
と思われたりもする。
しかしハウスメーカーの住宅とは違い、
現代の建築家はその場所の自然や、周辺の環境を考え抜き設計をする。
どんな意図で作られたのか?そんなことも考えながら住宅を紹介しよう!
群峰の森 2014年 UID
http://maeda-inc.jp/一見すると住宅には見えないほどおしゃれな建築である。
何かのお店と間違えて入ってしまいそうな外観だ。
http://maeda-inc.jp/
内部はまるで本当に森の中に迷い込んでしまったかのようなのである。
植栽が豊かに植えられ、川まで流れている。
広島の福山を拠点に活躍するUIDの設計だ。
UIDHP
HOUSE NA 2012年 藤本壮介
http://one-project.biz全面ガラス張りというものすごい住宅である。
開放感と軽やかさがある建築だ。
しかしガラス張りの建築には欠点も多い。外から丸見えだったり、夏は暑く、冬は寒いという欠点がある。
しかし住人は満足しているという。
http://one-project.biz
55mm細いスチールの柱によるラーメン構造で軽やかさと開放感を感じる。
スッキプフロアの構造で様々なレベルが建築内に存在する。ジャングルのような鬱蒼として雰囲気も感じる事ができる。
http://one-project.biz
また外からの視線はカーテンにより遮断することができる。夜景は綺麗だ。
治安のよい日本だから実現できた建築かもしれない 。
HOUSE & GARDEN 2012年 西沢立衛
http://one-project.biz周囲の高いビルに囲まれた小さな敷地にに建つ建築だ。
普通はこんな敷地には住みたくないと思うが、この住宅は不思議と魅力的である。
建築は壁で囲まれておらず開放的だ。
名前の通り家と庭が一体になっているのだ。
バルコニーに植えられた植栽が建築を魅力的にするのと同時にプライバシーを守るものともなっている。
また内部も空間を広く魅せるため、内壁がない。
カーテンで区切られ、僅かなスペースでも光を逃さない工夫が見られる。
常に部屋を通らなくては他の部屋に行けないことが気になる点である。
しかしこの狭さの敷地では考えられない魅力的な建築になっている。
西沢立衛HP
二重らせんの家 2011年 大西麻貴+百田有希
若手建築家の中で最も注目株であるのが大西麻貴+百田有希のユニットである。そんな二人の建築家がこの「二重らせんの家」だ。http://mighouse.com/
旗竿状の敷地に建つ住宅だ。
その敷地へ続く道がそのまま続き、建築に巻き付くような構造になっているのだ。
螺旋を歩いていくと、内部を歩いていたのに気がつくと外に出る。
建築の中になったり、外になったり不思議な感覚になる住宅だ。
また豊かな開口も魅力であり、家の中から空や街のいろんな表情を見る事ができる。
大西麻貴+百田有希
SHELL 2008年 井手孝太郎
軽井沢の森の中に現れる奇妙な形をした建築である。厳密には住宅ではなく別荘だ。
別荘地に建つため周りの景観などを気にしなくていい。そのため、このような大胆な形ができたのだろう。
形の奇抜さだけでいえば日本トップクラスであろう。
それはまるで家と言うよりも巣のように見えるのである。
コンクリート打ちっぱなしのシェル構造の建築だ。大胆に床から天井までガラス張りであり、外の豊かな自然を建築内からも堪能することができる。
内部に柱は一切なく開放的な空間を邪魔しない。厳しい自然にも耐え、周囲にも溶けこむようにと設計された。
井手孝太郎HP
郎の家 2008年 TNA
http://www.tna-arch.com/archi/archi_row01.htmlこちらも軽井沢に建つ別荘建築である。
設計したのは建築事務所TNAの武井誠+鍋島千恵である。
郎の家と名付けられた建築だ。
http://www.tna-arch.com/archi/archi_row01.html
はみ出している部分は廊下のような部屋である。
各部屋がひとつづきの細長い空間になっているのだ。
リビング、キッチン、浴室、などがグルっと回る様に配置されている。 斜面に張り出す様に作られ、内部からは軽井沢の豊かな自然を見渡せる気持ちの良い建築である。
TNAHP
森山邸2005 西沢立衛
施主の住宅と賃貸住宅が混合した建築である。この建築の特徴がわかるのはその平面図である。
ご覧のように通常は繋がっているはずのそれぞれの部屋が敷地内で離れの様に独立しているのである。
非常に見た目のバランスが良く、見ていて気持ちの良い図面だ。
このあたり地区の魅力の一つでもある路地を敷地の中にまで連続させたのである。 同じ部屋がひとつもなく部屋や庭との関係がそれぞれ違うのである。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20120314/1040049/?P=2
たんぽぽハウス 1995年 藤森照信
http://blog.livedoor.jp/mitiio/archives/1037088585.html建築史家で建築家の藤森照信氏の自邸だ。
ジブリに登場しそうな不思議な建築を作る藤森照信氏の初期の建築だ。
建築家としてのデビューは遅いためか?他の建築家のような常識に囚われない少し変わった建築を作る。
なんと屋根にたんぽぽを生やしてしまったのである。ただ緑化するのではなくたんぽぽを植えるのが、普通の建築家と違うところだ。
自然と融合した建築が出来上がってしまった。
春にはこの家がたんぽぽを飛ばす。
ちなみ同じく藤森照信氏設計の屋根にニラを植えたニラハウスというものもある。
住吉の長屋 1976年 安藤忠雄
http://www.hetgallery.com/row-house_sumiyoshi.htm建築家安藤忠雄の初期の作品である。
伝統的な長屋を現代風にアレンジした建築だと言われている。
見た目はコンクリートの箱のようである。
外部には採光用の窓は設けられておらず、全て内部の中庭から光を得る。 伝統的な長屋の様に内部の中心に通り庭のような中庭が存在する。
https://matome.naver.jp/
コンクリートの打ちっぱなしを大胆に使った画期的な建築であったが、多くの問題点も取り上げられた建築だ。
雨が降るときは傘をさして部屋の間を移動しなくてはいけなかったり、コンクリート打ちっぱなしの建築は夏は暑く、冬は寒いのだ。
現在は夏の熱い日は屋根に水を張っているそうだ。1976年の設計であるが費用は解体費も含めて1000万円だという。
中野本町の家 1976年 伊東豊雄
https://matome.naver.jp/同じく1976年に設計された伊東豊雄の建築。この家は伊東豊の姉の家族の為の住宅である。
中央に中庭がある。独特の形をしており、閉鎖的な住宅である。
https://matome.naver.jp/
室内に僅かな光が落ちる詩的な空間になっている。
現在では解体されて残っていない。
スカイハウス 1958年 菊竹清信
http://kenchikukeikaku2009.seesaa.net/
黒川紀章など共にメタボリズムを唱えた建築家の菊竹清信氏の自邸「スカイハウス」である。
ポストモダン時代の建築家だ。
1階がピロティになりまるで家が浮いているような建築なのである。
4本の壁柱で支えられ屋根はHPシェルである。当時も奇抜だっただろうが今でも十分奇抜だ。
2階の内部はガラス張りで柱もない。ワンルーム的な作りをしている。
台所、浴室を生活装置と呼び、メタボリズムの考えで取替可能となっているのだ。
現在も現存する建築であるが、現在はピロティが塞がれ浮いている印象はない。
閉鎖から解放へ?
やはりその時代ごとの変化もみることができるのだ。中野本町や、住吉の長屋などは外部対して閉鎖的であることがわかる。しかし近年の住宅は外部対し開放的で、外部の環境をどの取り込むのか?また建築が外部の環境にどのように寄与するのか?そんな事が考えられている。
おすすめ商品
果たして今後その流れはどのように変化していくのだろうか?
まとめ
今回紹介した建築は、もちろんその建築家も建築の基礎や常識は踏まえたうえでの奇抜さなのである。しかしその不便さをあえてわかっていながら、挑戦するような建築もある。
それに新たな生活スタイルや、価値観と言ったものが見えてくるのだ。時代が先か?建築が先か_?はわからないが。
今回紹介した建築はかなり極端な建築である。建築家に頼む住宅はコミュニケーションを多くとることができ、自分だけのオーダーメイドな住宅を作ることができる。
また建築家にはそれぞれ特徴や傾向というものが存在する。
自分の感性と合う建築家を選ぶ事で、自分たちだけのオンリーワンの住みやすい家を作ることができるのだ。
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