建築が立体になったとき、どのようになるのかを検証したり、プレゼンに使ったりする。
しかし実際の建築よりも模型の方が良かったり、模型そのものを見るだけでも楽しかったりする。
そんな見るだけでも面白い建築模型を紹介しよう。
クリエイティブな面白い建築模型
学生であろうが、建築事務所であろうが建築を模型を作る。材料は主にスチレンボードという発泡スチロールのような材料からだ。現在では3次元曲線の建築なども増えてきて、3Dプリンターで作られる事もある。
2次元の図面が立体になるとどのように見えるか?を確かめるには欠かせない。
アトリエ系の建築事務所では一つのプロジェッックトに何十個、何10回も模型を作り建築を検証していく。
また人に建築をプレゼンするときなどに役にたつ。
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一つの建築にいくつも模型のパターンを作る。 |
そして模型は見ているだけでも面白い。実際に建たなくてもいいのではないか?そう思うことさえある。
そんな見るだけでも面白い模型を紹介しよう。
House-and-Garden
こちらは実際に建っている建築の模型だ。。西沢立衛の建築である。
模型にすると建築がどのように構成されてるのかが一目でわかる。
水平なスラブと柱だけで構成されている非常にシンプルな建築であることがわかる。ミース・ファンデル・ローエの”less is more”(少ないことは豊かなこと)を体現しているようだ。
建築は難しいことをしなくてシンプルでいいのかもしれない。
フォレストタワー
House-and-Gardenと似ているが柱が木でできているのである。実際には難しい建物を表現できるのが模型の良いところでもある。
KATOxVictoriaという日本人の加藤浩とビクトリアによって2011年に設立されたクリエイティブ事務所がコンペの際に作った模型のようだ。 http://katoxvictoria.dk/
模型の実物を見たくなる。
Primitive Future House
建築家藤本壮介のコンセプト模型である。家とは建築の本質とはなんであるか?それを考えたコンセプト模型である。
柱もなく床(スラブ)の重なりのみで建築が出来上がっているのでる。 自分の考えを模型で表現するのである。
食地
群馬県にある建築事務所生物建築舎 が作った模型だ。「食地」とうタイトルの建築。模型は実物では見ることのできない部分を見せることができる。
地面の断面を表現した模型だ。
この作品では「食べることは環境を取り込むこと」ということを考えた。建築というよりは人間の巣といった方がいいかもしれいあ。
千ヶ滝の別荘
大西麻貴+百田有希がの軽井沢にある別荘「千ヶ滝の別荘」の模型だ。おとぎ話の中のような建物だ。縄文時代をイメージしたという。
実際にこの形で立っているかは不明である。
しかし見るだけで面白いし、想像力をかき立たたされる。
卒業制作の模型
建築事務所も模型を作るが、最も模型を作る時期はやはり学生の時であろう。その中でも卒業制作の模型には力を入れるのである。
学生の卒業設計からいくつか模型を紹介しよう。
図書×住宅 大西麻貴
現在は建築ユニット大西麻貴+百田有希として活動する建築家大西麻貴の卒業製作の模型である。学生の模型はやはりその自由さと発想力が魅力だ。
曲がりくねった細長い建築がいくつも絡まりあう建物で図書館と住宅が混在するという建物だ。
学生の建築はも考え方やその形に至った経緯なども評価される。
神楽岡保育園 橋本尚樹
毎年せんだいメディアテークにおいて卒業設計の日本一を決める大会が行われている。その2008年の大会において1位を獲得した設計の模型だ。
当時、京都大学工学部建築学科の橋本尚樹さんの模型だ。
斜面にたつ保育園で洞窟のような形をしている。
学生の模型は発想が柔らかく魅力的な模型だ。
でか山 岡田翔太郎
一方でプロ顔負けのリアルさも追求した模型もある。
それがこちらだ2014年の日本一の九州大学、岡田翔太郎の「でか山」である。
木材の組み方や構造など考えた上で、模型も細部にわたるまで作られてある。
現在は建築事務所事務所をやっているようだ。
岡田翔太郎建築デザイン事務所
3Dプリンターで作る
自然の洞窟と人工の建築物が融合したような模型である。トロン大学の助教授であるベンジャミン氏が3Dプリンターを使い作成した模型のようだ。
このように模型も3Dプリンターの出現で表現の幅広がっているのである。
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まとめ
建築にはあまり興味がなくても模型を見るのは楽しいという人も多いいはずだ。実際に立っている建築よりも模型の世界は想像力に満ちて面白いのである。建築家はアカデミックな部分があり少し硬い面がある。
もっと気軽に模型を単純に楽しむだけの展示会などがあっても良いと思う。
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