UBEビエンナーレ
ときわ公園は宇部市市営の公園で遊園地や、動物園、植物園、そして彫刻が存在する。
山口県宇部市にあるディズニーランド?ときわ公園とわ?【YAMAGUCHI】実はこの彫刻達の正体は、その公園内で2年に一度行われる「UBEビエンナーレ」という現代日本彫刻展の作品たちなのである。
戦後の混乱期に美化と心の潤いを取りも戻すことを目的とし、自然と人間の接点に街の中に彫刻を置くことを決めた。
それが始まりとなり「宇部を彫刻で飾る運動」が始まった。
その後1961年より、2年に一度のビエンナーレ形式で彫刻展が開催している。日本国内では最も歴史がある彫刻展となっている。2000年以降は国際展になり海外の作家も参加している。
現在は27回の審査が行われている。国内外29カ国から277点の応募があった。
展示される彫刻
その彫刻展の優秀作品がときわミュージアム隣の野彫刻展示場に展示され、また過去の優秀作品が園内の各地に突然現れるのだ。
それでは現在園内にある見た目も面白い彫刻を紹介しよう。
作品は時期によって変わります。2016年当時のもの
巨大かたつむり-いしずえ-
見ていると可愛らしくもなる巨大なカタツムリだ。生き物の形の豊かさや多様性を表現した作品だ。
東京都の浅野芳彦氏の作品だ。
作品は、自然の源を予感させる「うず」を背負ったカタツムリに、光や波、星などを配し、子供たちが生きものの重みを感じて暮らしてゆくことをイメージして制作された。
東京都の浅野芳彦氏の作品だ。
作品は、自然の源を予感させる「うず」を背負ったカタツムリに、光や波、星などを配し、子供たちが生きものの重みを感じて暮らしてゆくことをイメージして制作された。
根っこ丸見え-宇部の木-
26回の大賞作品である。切り株があり、その根がガラス張りで丸見えになっているのだ。宇部で探して宇部で見つけた木をもってきた。
死んだ木であるが、その入り組んで伸びる根をみて生きた呼吸を感じて欲しいという。
竹腰耕平氏の作品。
隕石注意!?-STANDARD-
ベンチに隕石が落下?映画のワンシーンのようなちょとどきっとする作品だ。しかしそれが狙いであるという。ベンチや石も日常にあるもので、秩序が保たれている日常ではこようなことにはならない。
その秩序が崩れこような組み合わせになったとき何を感じるであろうか?
巨大バナナ-ORANGE-
思わず目をひく巨大なバナナが現れる。最も興味深い作品かもしれない。
実はこの作品は色がポイントである。
バナナは普通、黄色だが色をオレンジにしたのである。バナナなのにオレンジ。
少しの変化で世界が全く違ったものになるということを表現している。
崩れたケーキ
豪華な巨大ケーキである。それが無残にも溶けて崩れている。豊かさ中の堕落を表現している?フランス人のヴィセント・オリオットの作品で宇部商工会議所賞を受賞している。
ラピュタのような石版ー未来を語るテーブルー
赤い巨人ー温羅ー
メリーゴーランドをバックに現れる腕の部分がない巨人の彫刻。アメコミ・ヒーローのようなカラーだが?じつはこれは岡山県の桃太郎伝説に出てくる鬼のルーツとも言われる温羅(うら)をモチーフにした。
温羅は実は元は吉備国の王様だったいう。
夜には動きだいして園内を歩き回るという設定だ。
街の中にも展示される
彫刻の展示は、保存は400点に及ぶ。ときわ公園だけでなく宇部市内の街の中にも展示されているのである。通りのベンチに座っているのは人ではなく彫刻だ!この作品は「ロンド」という作品。サックスを吹く男性、フルートを吹く女性、そしてそれを見つめる猫だ。
宇部はゆるキャラも彫刻?
宇部のゆるキャラは昔は全国的にも知られたエコ○ちゃんだった。しかし不祥事により辞任を余儀なくされた。そして新たに誕生したゆるキャラが、ときわ公園から生まれた彫刻の妖精(多分)のチョーコクンである。
そのゆるさが良い。
まとめ
観光スポッットとしてはあまり注目されていないときわ公園と宇部の彫刻であるが、見るべき面白さのポエンシャルは高いのである。園内で、街中でどんな彫刻に出会えるか?そんな視点で行ってみてはどうだろうか?
ビエンナーレHP
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