浮世絵と言えば江戸時代のイメージではないだろうか?
今から紹介するのは明治、大正期の浮世絵画家、庄田耕峰の月夜の絵である
あまり知られていない人物であるが、その浮世絵が美しいと再評価されつつある。
庄田耕峰の美しい新版画
浮世絵は版、絵師、彫師、摺師による分業であった。このことに興味をもった外国人たちによって新たな息が吹きこまれたのが新版画である。
明治30年頃から昭和の時代の版画を新版画と分類する。
浮世絵の伝統の復刻を目的にし、今までには見られない色彩が加えられた。
日本よりも欧米で、新た日本の美として受け入れた。
庄田耕峰とは?
1877-1924年。明治-大正時代の日本画家。48歳という若さでなくなっている。
作品制作も30までで作品数も少ないのである。
ほぼすべてが月夜の絵であることも特徴だ。
その美しい月の浮世絵を紹介しよう。
月の輝きとその時代の静けさ、空気が感じられるのである。
今では失われた日本の時間の流れが、そこには感じられるのである。
再評価された新版画
新版画自体があまり知られていないように、庄田耕峰も日本人にはあまり知られていなかった。
外国の著名なアート収集家 ロバート・ミューラー (Robert O. Muller) によってその作品が収集されていた。そして2003年頃から徐々に知られるようになった。
新しい芸術というものはその時代にはなかなか評価されにくいものであろう。
特に新版画は昔の伝統に新し要素を加えたものであった。
今でこそ伝統に新しいデザインの要素を+することは普通になっているが、当時は画期的であり、日本人にはあまり受け入れられなかったのだろう。
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