ドアは人やものが出入りする為のものである。建築の建具として最低限の機能や寸歩が満たされていれば問題はないはずである。
しかしこのドア達はどこか変なのである。角にドアがあったり、棚がついていたり…
少し変なドアなのである。このドアたちの正体とは?
未来への可能性を秘めたドア
これは世界的デザイナー佐藤ナオキと阿部工業という家具メーカのコラボ作品である。阿部工業は創業70週年を迎える、木造ドアや建具を製造する会社である。そして70週年を記念して作られアイディア商品がこちらのドアであるのだ。阿部工業HP
これまでの阿部工業が培ってきた技術と、デザイナーによる未来へのアイディアを掛けあわせた技術と可能性を感じるドアであるのだ。
ドアにランプが付いているのだ。それ自体はありそうなドアだが、ランプとドアが一体に作られ調和しているのだ。阿部工業の電子ロック技術が使われているようだ。
小さなドア付きのドア
不思議の国のアリスを連想させるようなドアだ。ドアの中に小さなドアがあるのである。
しかしこれはただデザインとしてつけられているわけではない。
幼稚園は保育園などで使われる事を想定したドアだ。通常サイズのドアでは子供たちは取っ手に手が届かない事がある。「大は小は兼ねる」というが、兼ねないこともあるのだ。
その解決作が小さなドアをつけることなのだ。
ドアの上部がスライドするドアだ。一見どんな意味があるのかわからないが、実はものすごい機能的なドアであるのだ。
ドアをスライドすることにより空間のプライバシーは確保しつつも、光や風を通す事ができるのである。
ドアにマグネット機能があるアイテム取り付ける事ができるドアである。
数や場所も自由自在だ。棚や植物、ゴミ箱など自分独自のドアをカスタマイズする事ができるのだ。
ドアの下部に美しいテクスチャーが施されている。
これは日本の伝統的な木工技術である「組子(くみこ)」という模様だ。主に和室などに使われるものだ。
阿部工業の職人の細やかな手仕事によってドアに組み込むむ事ができたのだ。組子がグラデーションでドアに変わっていく。
阿部工業の職人の細やかな手仕事によってドアに組み込むむ事ができたのだ。組子がグラデーションでドアに変わっていく。
このドアは開くのか?と一瞬目を疑った。写真や棚によりドアが塞がっているのだ。
もちろん開く事ができる。
普通は壁などに取り付くものをつけることにより、ドアの存在感をなくしているのである。
もちろん開く事ができる。
普通は壁などに取り付くものをつけることにより、ドアの存在感をなくしているのである。
角のドア
角にドアがあるというのは最も不思議で見慣れない感覚である。
実はドアがメインではなく「角から部屋に入る」という事が重要であるのだ。角から入ることで部屋を新たな空間にできるのでは?という取り組みである。
部屋の感覚や家具の位置などが自然と変化していくだろう。また偶然にも角にドアを設置することで、開口部が大きくなり車椅子も楽に入ることができるようになったという。
新しいバリアフリーのモデルになるか?
実はドアがメインではなく「角から部屋に入る」という事が重要であるのだ。角から入ることで部屋を新たな空間にできるのでは?という取り組みである。
部屋の感覚や家具の位置などが自然と変化していくだろう。また偶然にも角にドアを設置することで、開口部が大きくなり車椅子も楽に入ることができるようになったという。
新しいバリアフリーのモデルになるか?
なんだこのドアはと思ったドアたちは、未来への可能性を秘めたドアであったのだ。
これらのドアが普通に見れる日がくるかもしれない。
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