ナミブ砂漠の美しい風景。「何もない」場所にあったものとは?【n】


アフリカの南西部に位置するナミビア共和国。この国にある世界最大の砂丘群ナミブ砂漠は、ゴッホの絵画のような風景が広がる。総面積は5万k㎡で、約8,000万年前に生まれた砂漠で、世界で最も古い砂漠でもある。

その風景は、この世とあの世の狭間の様な風景なのである。

何もない場所、ナミブ砂漠

「何もない」場所。ナミブ砂漠の美しい風景
http://dailynewsagency.com/2012/07/21/dead-vlei-namibia-kyx/
「ナミブ」という言葉は現地の意味で「何もない」という意味だ。
砂と枯れ木と空しかない風景を見てそう思うのは当然の感覚であろう。東洋的に表現するならそれは無の境地の様な世界なのである。

高低差のある砂丘

「何もない」場所。ナミブ砂漠の美しい風景
日本にも砂丘はある、鳥取砂丘である。砂丘と砂漠の違いはその高低差、起伏の激しい砂の丘がいくつも連なるのである。鳥取砂丘には行った事があるのだが、その丘の高低差に驚いた事がある。ナミブ砂漠はその規模が半端ないのである。

鳥取砂丘の最大高低差は90m十分な迫力があるのだが、ナミブ砂漠の砂丘の高低差はなんと300m~400mだ、小さな山くらいあるのである。



その高低差のある丘に囲まれた砂漠は独特な風景をつくりだす。

ナミブ砂漠のデットフレイ

枯れ木とひび割れた地面がある、ナミブ砂漠の象徴的な風景がある場所である。この場所はかつて沼地であった。

しかしおよそ900年前に気候変動により干上がってしまった。極度に乾燥し微生物も住めない、そのため枯れた木が分解されずに今も残るのである。

「何もない」場所。ナミブ砂漠の美しい風景

絵画なのか?現実なのか?写真だけでは判断がつかないのである。空と砂と木のコントラストがはっきりした風景はまるで絵画の様な世界である。

この世とあの世の狭間の世界に迷い込んでしまったようだ。




「何もない」場所。ナミブ砂漠の美しい風景
http://naglly.com/Namibia_photo_04.jpg
その風景は朝の日の出と高低差のある砂丘によって生まれるのであるそれがこの図である。朝日の影になった部分と、朝日に照らされた砂丘の部分で激しいコントラストが生じる。



「死にたいと」思えることは決してマイナスの思考ではないのかもしれない。「何もないない」この場所で死にたいと思ったのだ。
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