草間彌生が浮世絵を描いたら!?伝統と前衛の融合【a】


今でも浮世絵が作られてることをご存知だろうか?
浮世絵と言えば有名な作品、作家はほぼ江戸時代で、過去の日本の絵画だ。そんな印象を多くの人が持っていると思う。

しかし今のこの現代でも浮世絵を制作している人たちがいるのだ。
それがアダチ版画である。

アダチ版画

伝統と前衛の融合。草間彌生の浮世絵!?
1928年に東京豊島区西巣鴨において、安達豊久創業した。消えかけていた浮世絵の魅力を正しい形で世に伝えたいと始めた。

アダチ版画は浮世絵の技術と伝統を守ると同時に、常に新しい事に挑戦してきた。
戦後にには木版のクリスマスカードの制作をしたり、70年代にはその当時活躍していたイラストレーターと共同し、新たな現代浮世絵を作りだした。

1981年には建築家黒川紀章のドローイングを木版で制作したりした。

そして次にその伝統と技術がコラボしたのが、世界的な芸術家の草間彌生である。



黒川紀章のドローインの版画

草間彌生

伝統と前衛の融合。草間彌生の浮世絵!?
かぼちゃ
http://artscape.jp/study/art-achive/1211653_1982.html
世界的な前衛芸術家である。1960年代には前衛の女王という異名をとった。
2次元の絵画から立体的な作品、パフォーマンスまで多くの事を行っている。
独特な水玉模様は、幼い頃から見える、幻聴と幻覚をから作品を守る儀式なのだという。


前衛と伝統の融合

そんな両者がコラボをし作品を制作したのだ。

タイトルは「七色の富士」
世界遺産になった富士山に感銘を受け、、一気に描き上げたと言う。
これまで葛飾北斎なども多くの浮世絵でも題材にされてきた富士山を前衛芸術家が作品にするとどうなるのであろうあか?


「七色の富士」



伝統と前衛の融合。草間彌生の浮世絵!? 「七色の富士」
裾まで描かれた富士山と、太陽が描かれている。
太陽と富士山を同時に描いてある絵はあまり、見たことがない。今までの絵画や写真の富士山の印象とは違うだろう。

草間彌生の世界観が出ている作品だ。水玉が空を中心に絵の中に散りばめられている。

技術との共同作業

浮世絵は絵師、彫師、摺師の共同作業である。
そこに浮世絵の意味があるのである。必ずしもこれは草間彌生だけの作品ではないということだ。

彫師や摺師の技術があってできる作品だ。散りばめられた水玉に彫師の大変さが想像できる。
浮世絵にしか出せない絵画の世界と、今後の新しい世界に期待したい。

その他にも世界のトップクリエイターが浮世絵に挑戦している。→HP

参照元
http://adachi-modern.com/kusama/

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