「宇宙ステーションで生まれた子供達」手塚治虫が子供に残した言葉【w】

「宇宙ステーションで生まれた子供達」手塚治虫が子供に残した言葉【w】
環境問題、政治・民族問題、経済問題など多くの問題が現代社会には存在する。

トランプ大統領のアメリカファーストに代表されるように、互いが自身の主張をするのみで解決の糸口は全く見えない。

今ある視点、価値観ではその問題は解決することができないのかもしれない。根本の価値観や視点を変えなくてはならないだろう。

では一体、その視点、価値観はどのようなものだろうか?そのヒントになるのが塚治虫の「宇宙ステーションで生まれた子供たち」という話だ。


手塚治虫、未来の子供たちに伝えたいこと

「宇宙ステーションで生まれた子供達」手塚治虫が子供に残した言葉【w】
日本の漫画界の神様と言われているのが手塚治虫だ。
日本の漫画の基礎をきづき、世界からも認められた漫画家だ。

鉄腕アトム、火の鳥、ブラックジャックなど今でも読まれる作品を数多く残している。


手塚治虫の作品は子供たちが楽しめるエンターテイメント性もあるのだが、火の鳥などに代表されるように世界観、哲学、思想、などメッセージ性の強い作品も数多い。

そして書籍「ガラスの地球を救え-21世紀の君たちへ」という本の中で子供たちに向けたメッセージも発信している。

 宇宙ステーションは、宇宙コロニー、つまりいわばひとつの独立した村です。
いや、国といったほうがよいかもしれません。

そこに、長年赴任していれば、カップルも産まれるでしょうし、

子供に恵まれることもあるでしょう。

そんな子供は、生まれた時から地球を目の下にみおろす、 文字どおり宇宙人なわけです。


生まれながらに、地球という天体を外から眺めながら育った子供達は

その天体に棲む何十億という人間を、万物の霊長だとは見ないにちがいないとおもいます。

きっと他の無数の生き物と同等に、一介の生物として考えるでしょう。

その地球を、乱開発したり荒廃させたりという人間のエゴイズムを彼らは黙認しないと思うのです。


実際、アメリカの宇宙飛行士たちの多くが、月面から、宇宙から、地球を初めて眺める事によって、 いかにそれまでの自分の人生観が変わったかを述べています。


科学の最先端にいた彼らが、神を感じたり、伝道者になったりもしています。

宗教はともかくとして、 彼らが、暗礁の宇宙にぽっかりと浮かぶ青く輝く地球を見た時、 そのかけがえの無さに打たれたのではないでしょうか。 


大宇宙の孤独に耐えて、ガラスのように壊れやすく、美しい地球がうかんでいる。


戦争の爆弾の火や、緑が後退して砂漠化が進む荒廃ぶりなど、まるで自分が神のように眼下にみえてしまう衝撃。



そして、人間のはかなさが手に取るようにわかってしまうのにちがいないのです。



宇宙の果てしない闇の深さにくらべ、この水の惑星のなんと美しいことでしょう。それはもう、神秘そのものかもしれません。


ひとたび、そんな地球を宇宙から見る事ができたら、とてもそのわずかな大切な空気や緑、そして、青い海を汚す気にはなれないはずです。 



彼らは生まれながらに宇宙での人間の小ささ、力を合わせていかねば生きられないこと、 そして、人間が一番偉いのではないこと。


眼下の地球に生きる動物も植物も人間も、みんな同じように生をまっとうし、子孫を産みつづけていく生命体であるのだと、


まっすぐに受けとめることができるように思います。 その時こそ、やっと人類は宇宙の一員になれるかもしれません。

(抜粋)”ガラスの地球を救え-21世紀の君たちへ より

宇宙からの視点

「宇宙ステーションで生まれた子供達」手塚治虫が子供に残した言葉【w】
日本人は国や民族としてのアイデンティが強い。
良くも悪くも日本人だという認識がある。その前提がある考えでは多くの問題が解決しないのだ。

国を持たない宇宙ステーションで育った子供たちがいたとしたら?
今の地球をどうみるだろうか?

視点を地球の外に持っていく必要があるのだ。そこから見る地球は今まで自分が見ていた地球とは違うはずだ。

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本当に宇宙ステーションで生まれた子供たちの登場を待たなくてはいけないのか、それとも今僕らが変わることができるのだろうか?
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