墨絵アートの世界、躍動感と迫力!伝統との融合【a】

今でも書道は日本人の多くのが習っている。墨で書かれた文字は味や迫力など、個人により様々な味を出すことができ、芸術としても評価されている。

文字を書く、表現することが芸術にまで評価されるのは欧米にはない文化だろう。 

書道とともに伝わった墨は文字を書くのと同時に絵にも使われる。中国から伝わった水墨画は日本でも発展した。

そして現代は墨絵というジャンルも登場した。伝統的な墨を使い大単に躍動感のあるタッチで描かれる。

そんな現代の墨絵を紹介しよう。


墨絵と水墨画の違いは? 

どちらとも墨を使って描かれるものであるが何が違うのであろうか?厳密な違いはないようだ。

水墨画は面や立体感を意識して書かれ、風景画が多い。水によるぼかしを多様する。

墨絵は平面的で、イラストに近い。 また現代のカラフルな絵の具も組み合わせた墨彩画というジャンルも存在する。

外国からの評価も高い西元祐貴 

墨絵のジャンルで今もっとも有名であるのが西元祐貴だろう。鹿児島県出身の1988年4月6日生まれだ。独学で墨絵を学んだ。

海外からの評価も高く、「世界!ニッポン行きたい人応援団」というテレビでイタリアの18歳の女性が西元祐貴の墨絵の技術を学びたいと訪れる様子が紹介されたほどだ。

このテレビをきっかけに西元祐貴のことを知った日本人も多い。 

力強さと躍動感のあるタッチはスポーツを中心に人物を描く事が多いが、龍や虎など古典的なモチーフにも挑戦してる。

福井県を拠点に活動しており、福井市には常設のギャラリーもある。作品も買うことができる。 

スポーツ選手を描いた墨絵は一瞬の躍動感を切り取ったようで迫力がある。

今にも動き出しそうで、気力や気合いと言ったものまで感じる事が出来そうである。 

侍が刀を構える。侍が迫力のあるタッチで描かれている。

今にも斬りかかれそうな迫力がある。 

ゲームのパッケージなども描いている。有名なゲーム戦国BASARAも西元祐貴が描いたのだ。

YouTubeチャンネルもある 

西元祐貴 極みへの挑戦


自身のYouTubeチャンネルもある。動画が公開されており、どのよう描かれているか?その背景や技術、墨絵に対する考えなども知ることができる。

展示会の作品も動画で見せてくていたりもする。

ライブパフォーアンス

墨絵はやり直しがきかない、その一発勝負が良いとも語っている西元祐貴。その真骨頂がライブパフォーマンスだ。

観客や観衆の前でその場で絵を描いていくのだ。


西元 祐貴|第26回 福岡アジア文化賞授賞式 ライブペイント

こちらは第26回 福岡アジア文化賞授賞式でのパフォーマンスや音楽や映像とコラボしながらその場で作品を仕上げていく。

アートが完成された作品を鑑賞するものから、パフォーマンスを見る時代へと変わっていくのかもしれない。


先駆者、茂本ヒデキチ 

墨絵でイラストを描いた第一人者といえば茂本ヒデキチだ。1957年生まれの愛媛県出身のイラストレーターである。

大阪芸術大学を卒業後、イラストレーとなった。その後墨でイラストを描いた事が話題になり、多くのポスター、広告、国内外のイベントなどに呼ばれている。


人物を中心に躍動のあるタッチで描く、西元祐貴に比べ少しイラスト感が強いのかもしれない。 

茂本ヒデキチもスポーツ画も描く。素人目には西元祐貴との区別が難しい。


ガンダムやスターウォーズのキャラクターなどなども描くのが茂本ヒデキチの特徴だ。 


スポールカーを描く、垂井ひろし 

1961年生まれ、東京都出身のイラストレーターだ。サッカーや大相撲力士などスポーツ選手などの似顔を描くことからそのキャリアをスタートさせた。

その後1995年に墨画家鈴木缶羊に墨画を学び始める。1990年代の終わり頃から墨を取り入れた作品を書き始める。

垂井ひろしの特徴は車だ。モタースポーツの車を描く事が多い。

少しの色彩が加えられ、スポーツカーをスピード感が伝わってくる迫力で描く。  


スヌーピーの友達、大谷芳照 

スヌーピーの作者チャールズ・M・シュルツと親交があり。

ともに天才と呼び合う仲だったのが、日本人画家の大谷芳照だ。1958年生まれの三重県出身だ。

彼の作品で有名なのが墨で漢字とスヌピーでを描いた作品だ。書道の要素も強い。漢字とスヌーピーが融合した作品は見ていて和まされる。


中国アート界のプリンスHua Tunan

最後に海外のアーティトを紹介しよう。それが中国アート界のプリンスとも言われるHua Tunanの作品だ。

1991年生まれとまだ若い彼は中国の伝統的な水墨画の技法と西洋のストリートアートを組み合わせた作品を作る。 



その作品の迫力は半端ない。墨絵の躍動感に色彩の絵の具が飛び散り、狂気を感じさせるほど美しい迫力がある。 




まとめ 

伝統的なものは技術も常に変化し、進化しづけるものであろう。その良さを残し、生かしながらアーティストたちは新たな表現を探し続けるのだ。
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