最も黒い物質ベンタブラックを使った漆黒の建築??無限の宇宙を表現【建築】

現在の地球上において最も黒い物質と言われているのがベンタブラックである。
可視光を最大99.965%も吸収する物質だ。

そのため、距離感や立体感はおろか、そこに物がある事する認識できない黒だ。
望遠鏡やカメラの機能の向上、太陽光発電の素材への応用が期待されている。

この物質アート作品に使われることも多い。そして建築にも使われた??

最も黒い物質を使った建築??

ついに最も黒い物質と言われるベンタブラックが建築に使われた。建築は比較的な大きな物体だ。そんな巨大なものにベンタブラックが使われるとどうなるのだろうか?

人の視覚に今ままでにない感覚を与え、新な体験をさせてくれるだろう。

そのベンタブラックを使った建築がこちらだ。

黒い!!立体を感じる事が難しい…

この建築は実は一時的な建築物である。2018年の冬季の平昌オリンピックの際に作られたヒュンダイ・パビリオンだ。ロンドンの建築家アシフ・カーンによって作られた。カーン氏はベンタブラックを使い宇宙を表現した建築を作った。


曲線状の4面の壁に何千もの小型ライトを散りばめて星空を表現しいる。
壁が曲面であるらしいがそれを感じる事はできない。だが小型のライトが星のように見えて美しい。


カーン氏はこのパビリオンを「宇宙の分裂」と呼んでいる。建物に近づくと星空が現れ美しく、中に入ればまるで黒い雲に吸収されるような感覚になる。
純白の冬季とは対照的な黒さで「無限の空間と可能性」を体感し哲学的経験を味わって欲しいという。


奥行きが感じにくく、永遠に空間が広がっているような感覚になれるだろう。


時間帯にはよっては日の角度で立体を感じる事ができる。


ちなみにライトはこのような棒状の突起についていたようだ。


まだベンタブラックは建築の世界ではアート的な表現で使われるのみだ。
日常の建築に使うには凹凸や距離感を感じなくなり危険性も大きいだろう。そんなデメリットを乗り越え、どのように使われるようになるかを期待したい。

参照元http://architecturehack.com/%e6%9c%80%e3%82%82%e6%9a%97%e3%81%84%e9%a1%94%e6%96%99%e3%83%99%e3%83%b3%e3%82%bf%e3%83%96%e3%83%a9%e3%83%83%e3%82%af%e3%82%92%e5%a4%96%e5%a3%81%e3%81%ab%e5%a1%97%e8%a3%85%e3%80%82%e3%83%ad/

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