それが翼竜、ケツァルコアトルスだ。
史上最大級の飛翔生物、ケツァルコアトルス
普段目にする鳥はスズメやツバメ、ハトなど小さい鳥がほとんどだ。それはそうだ空を飛ぶと言うのは簡単ではないので小さい方が飛び安いはずだ。
そんな空を飛ぶ生き物の最大の生物はどれほどの大きさなのだろうか？
現在の地球に生息している最大の飛翔生物はコンドルである。
南アメリカのアンデス山脈に生息するコンドルだ。体長は1.2m、翼を広げるとその大きさは3mにもなる。
飛べない鳥も含めると現在の生息している鳥の中ではダチョウが最大の鳥になる。
体長２.3m、体重135kg以上になる。
またニュージラドにはかつてジャイアント・モアと言う巨大な飛べない鳥が生息していた。その大きさは体高は3mを超え、大きな個体は3.6mにもなった。
体重も200～250kgほどであった。
しかし14世紀以降のマオリ族のニュージーランド上陸後、絶滅してしまった。
それでは史上最大の飛翔生物を紹介しよう。
それがケツァルコアトルスと言う翼竜だ。
約8400万年前（中生代白亜紀後期カンパニア階）から約6550万年前（同・末期マーストリヒト階）にかけての約1850万年間、海進時代の北アメリカ大陸に生息していた。
翼竜の一種であり、現在確認されている史上最大級の飛翔生物である。その大きさは体高5.3m、翼を広げた大きさは12mほどの大きさだと考えられている。
名前の由来はアステカ神話に登場する有翼の蛇形の神ケツァルコアトルからきている。
その姿は一見アンバランスに見える。首が長く、頭が異様なほどでかい…本当に飛べるのか？と疑問に思ってしまう。
しかし、他の翼竜と同様にケツァルコアトルスの骨の内部は空洞化されており、体重は70kgほどしかなかったと考えられている。
ケツァルコアトルスは上昇気流の助けなしに自力で離陸できていたと考えられている。
そして時速約50-60kmで飛んでいた。
以前は史上最大の飛翔生物と言われていたが、現在は「史上最大級」という言い方に変わっている。実はケツァルコアトルスを超える大きさの翼竜の可能性がいくつも報告されているのだ。
さらに巨大な飛翔生物が地球にいたかもしれないのだ…
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