そのエコな文化は滋賀県の針江区(はりえく)と言う場所に存在する。
家の中から湧き水が湧き出て、それを生活に利用しているのだ。
安曇川の豊富な湧き水を利用した独自の文化、川端(かばた)文化だ。
国の重要文化的景観にも指定されている。
針江区は琵琶湖の西側に位置している。滋賀の西にある丹波高地と比良山地を水源とする安曇川の地下水が豊富に湧き出す地域だ。
その湧き水は針江の生水(しょうず)と呼ばれ、1日の湧水量は約3500トンと豊富である。 この地区では地下24mほど掘ると地下水の水脈に行き当たり、自然と噴き出てくるものまである。
その特性を生かして作られたのが、川端文化だ。川端文化と名付けられたのは実は最近で文化人類学者の嘉田由紀子氏によってである。
しかし2004年にNHKの番組に取り上げられたことで再び注目され始めた。世間からも注目をされるようになり観光客も増えた。
そのことにより、古くからの住民の間でも文化を見直す機会になり、多くの家で「川端」が復活した。
そして2008年には平成の名水百選に選ばれ、2010年に文部科学省が選定する「重要文化的景観」に入選となった。
近年まで忘れされ、滅びる寸前であったのだ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%9D%E6%B1%9F%E5%8C%BA
この文化の注目すべき点は地球を利用したエコな循環システムだと言う点だ。
湧き水が自噴する最初の池を「元池」、その次に「坪池」そして「端池」が存在する。この3つの池が湧き水を巧みに利用し、水を汚さないシステムであるのだ。
元池
湧き水が最初にたまる池だ。この池の水で顔を洗ったり、飲料水にしたりする。
坪池
ここでは主に野菜などを洗う。夏場には果物、飲み物も冷やしたりなど天然の冷蔵庫としてもつ使われる。顔なども洗う人もいるそうだ。
pinterest.com
端池
には鯉などの淡水魚を飼っている?住んでいる?ここでは食べ終わった食器などを洗う。すると食べ残しをこの魚たちが食べてくれるのである。洗濯などもおこなれているが、以前は石鹸洗剤が使われていたが2006年ごろからはぬかによる洗濯に変わっている。
ゴミを出さない、洗剤や電気を使わないエコな循環システムが出来上がっているのである。
そのように急に注目された場所は観光地としての準備ができていないのである。普通の民家などがほとんどだ。住宅地に勝手に侵入するなどの問題が起った。
その問題を受けて、有志によるボランティアがこの地域を案内するガイドツアーを行ったのである。その取り組みがエコツーリズム大賞特別賞を受賞したのである。
ここは地球の循環が見える場所だろう。私たちは水道水を使うしかしその循環を意識することはない。
この水はどこからきて、そしてどこに行くのか? 循環が、見えないから環境を意識すること大切にすることもない、川端のようなつながりを可視化できるシステムが今求められている。
家の中から湧き水が湧き出て、それを生活に利用しているのだ。
安曇川の豊富な湧き水を利用した独自の文化、川端(かばた)文化だ。
国の重要文化的景観にも指定されている。
豊富な湧き水を利用?
滋賀県高島市針生水郷の里— 華佗 (@surabaya33ryoko) 2017年4月26日
家の台所まで川の水を通す川端文化が残る
7歳の時にテレビで見たときは、台所で鯉を飼うのに憧れ、それ以来行きたかった場所なので感動 pic.twitter.com/4wdWRUcWRw
針江区は琵琶湖の西側に位置している。滋賀の西にある丹波高地と比良山地を水源とする安曇川の地下水が豊富に湧き出す地域だ。
その湧き水は針江の生水(しょうず)と呼ばれ、1日の湧水量は約3500トンと豊富である。 この地区では地下24mほど掘ると地下水の水脈に行き当たり、自然と噴き出てくるものまである。
その特性を生かして作られたのが、川端文化だ。川端文化と名付けられたのは実は最近で文化人類学者の嘉田由紀子氏によってである。
弥生時代から存在?
その原型は弥生時代にすでに存在していたと言われている。この地区に弥生時代の針江浜遺跡が発見されその証拠とされている。エコだと注目され復活!?
昔からあった川端文化であるが水道が普及すると同時に廃れていった。多くの住人が利用することなく水道水に変え始めていたのだ。しかし2004年にNHKの番組に取り上げられたことで再び注目され始めた。世間からも注目をされるようになり観光客も増えた。
そのことにより、古くからの住民の間でも文化を見直す機会になり、多くの家で「川端」が復活した。
そして2008年には平成の名水百選に選ばれ、2010年に文部科学省が選定する「重要文化的景観」に入選となった。
近年まで忘れされ、滅びる寸前であったのだ。
エコな循環システム
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%9D%E6%B1%9F%E5%8C%BA
湧き水が自噴する最初の池を「元池」、その次に「坪池」そして「端池」が存在する。この3つの池が湧き水を巧みに利用し、水を汚さないシステムであるのだ。
NHK、湖西、「かばた」:豊富に沸き出る安曇川水系の伏流水を活かした人里の生活環境「川端文化」(かばたぶんか)が存在する。写真は壺池と端池がある川端の環境。そこで飼われている鯉は野菜屑や食器の汚れなどといった生活ゴミも餌としている。 pic.twitter.com/kmisuMatnH— 福禄寿 (@nebisodake) 2014年4月30日
元池
湧き水が最初にたまる池だ。この池の水で顔を洗ったり、飲料水にしたりする。
坪池
ここでは主に野菜などを洗う。夏場には果物、飲み物も冷やしたりなど天然の冷蔵庫としてもつ使われる。顔なども洗う人もいるそうだ。
pinterest.com
端池
には鯉などの淡水魚を飼っている?住んでいる?ここでは食べ終わった食器などを洗う。すると食べ残しをこの魚たちが食べてくれるのである。洗濯などもおこなれているが、以前は石鹸洗剤が使われていたが2006年ごろからはぬかによる洗濯に変わっている。
そして家の外の水路→針江大川→琵琶湖へと流れるのである。 水路にでたあとも、魚やタニシなどが浄化をし、生活排水が環境を汚さない仕組みだ。
ゴミを出さない、洗剤や電気を使わないエコな循環システムが出来上がっているのである。
第三回エコツーリズム大賞特別賞
注目されると、見たいという観光客が押し寄せた、今でもアニメの聖地巡礼などでも問題になっていることがこの場所でも起った。そのように急に注目された場所は観光地としての準備ができていないのである。普通の民家などがほとんどだ。住宅地に勝手に侵入するなどの問題が起った。
その問題を受けて、有志によるボランティアがこの地域を案内するガイドツアーを行ったのである。その取り組みがエコツーリズム大賞特別賞を受賞したのである。
まとめ
一時期は廃れていたが現在では年間7000人を超える観光客が来る場所になった。それが地元でも川端の見直しや住民の環境に対する意識も変えたのである。ここは地球の循環が見える場所だろう。私たちは水道水を使うしかしその循環を意識することはない。
この水はどこからきて、そしてどこに行くのか? 循環が、見えないから環境を意識すること大切にすることもない、川端のようなつながりを可視化できるシステムが今求められている。
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