
それらをランドアート、アースアートという。
その驚くべき作品を紹介しよう。
ランドアート・アースアートとは?
自然の素材を用いて、砂漠や平原、大地などに作品を作るものをランドアートという、そのなかでも特に大きい物をアースアートという。「未来の彫刻は地球そのものに刻み込まれる」
ランドアートの形を最初に構想したノグチイサムの言葉である。
ナスカの地上絵や古代の古墳、日本庭園などに構想を得て、地球そのものを彫刻の素材にすることを提案した。1933年のことであった。
ノグチ自身も1947年に火星からからも見える彫刻を構想していた、しかしこれは実現すことはなかった。
その後1960年代にアメリカの彫刻家たちにのてによってランドアートは美術の1つのジャンルへと確立された。
それは美術の商業化へ反発する動きと共に砂漠など美術館ではなく自然の中にアートを作ろうとした動きだ。
自然回帰や、反体制主義的な思想がその背景にはある。
それではランドアート、アースアートの作品を紹介しよう。
ライトニングフィールド ウォルター・デ・マリア
ランドアートの代表作と言われているのがウォルター・デ・マリアの「ライトニング・フィールド」である。ニューメキシコ州の砂漠に1977年に作られ、その後長期にわたり野外設置されている。直径5センチ高さ約6.3メートルの先が尖ったステンレス・スチール製のポールが400本刺さっている。
東西1.6km南北1kmの中に約67mの間隔で建てられている。
このアートはこの地によく落ちる落雷を利用した天然のランド・アートだ。
このポールが避雷針の役割をし、雷の動きを誘導する。
しかし必ずしも雷が重要なのではないという。この地に足を運ぶこと、日の出や日の入りを感じたり長時間この場所で時間を過ごすことが重要だという。
また脱回廊・脱美術館の意味も含んでいる作品である。
ローデン・クレーター ジェームズ・タレル
光と空間の芸術家と知られるタレルがライフ・アートと位置付けているのが、このローデン・クレーターである。
アリゾナ州の高地の砂漠地帯にある40万年前にできた火山の火口に作らている作品である。
1979年から制作がはじめられ、今もまだ作業が続けられている。
このクレーターを整え宇宙を眺める裸眼の天文台にするというのである。
宇宙を全部見ることができるような不思議な感覚に陥るであろう。
また地中にはトンネルを掘り、各所に小部屋を設ける。そこには月や太陽の光が差しこむのである。
完成すればランドアートしては地球最大級の作品になる。
しかしまだ完成は1/3程度だという。
モエレ沼公園 ノグチ・イサム
イサムノグチの代表的作品で「公園全体を作品にする」というコンセプトのもの作られた公園だ。幾何学形態を使い造形された山や丘、噴水がある。自然とアートが見事に融合した作品になっている。
養老天命反転地荒川修作+マドリンキンズ

身体で感じるアートだ。
芸術作品であるがアスレチックのようなテーマパークのような雰囲気もある。身体を使い、遊びながら感じるのである。
中には五感を惑わす様々なアートがあり、それらに触れることで五感を再認識するのである。
「囲まれた島々、フロリダ州グレーター・マイアミ 1980-83」 クリストとジャン・クロード
980~1983年にかけてフロリダの島々にをピンクの布地で囲んだ作品。布だけが作品ではなく海、周辺の島々、風さえも作品の一部なのだという。自然の中の不自然 シルヴァン・マイア
シルヴァン・マイヤは自然の中に自然の素材を使い、不自然を作り出す。luminous earth grid スチュアート・ウイリアムズ
平原の中にコンピューターの3Dのグリッドが出現している。1680個の蛍光灯を使って描いたのだ。
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まさにコンピューター世界と現実の世界が融合したようである。 http://www.designboom.com/art/stuart-williams-luminous-earth-grid
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