徳川5代目将軍、徳川綱吉命は世界一やさしい支配者?命を大切にしたかった?【p】

命を大切にしたかった?「世界一やさしい支配者」徳川5代目将軍 徳川綱吉【p】
小学校の時習った歴史ではボロクソに言われていた徳川代目将軍 徳川綱吉。

「アホみたいな政策で人々を苦しめた」そんな評価である。
しかし綱吉の施策はとても愛に溢れたものであったのだ。

ムヒカ元大統領が「世界一貧しい大統領」であるなら、綱吉は「世界一やさしい支配者」なのである

「生類憐れみの令」で変えたかったものとは?

綱吉の政策で一番有名であるのが、「生類憐れみの令」であろう。

犬を大切にする法律で、「この令で人々が苦しめられた」というのが教科書で習ったことだ。

しかしこの令は犬だけではなく、人間も含め生物全部を含んだものなのだ
そして綱吉がこの令で変えたかったものは、
この時代の空気と人々との意識であったのだ。

命が軽く見られていた時代

綱吉の時代はまだ戦国時代の殺伐とした空気が残っていた。

かぶきものと呼ばれる無法者が多くのこっており、切り捨て御免、仇討ち、果たし合い、辻斬り、などがまだ当たり前のように行われていた。

また病人や、老人、子供を捨てる風習が多く残っていた。

子供が簡単に捨てられたり、姥捨て山が存在したり、旅先で病人が出るとその病人を捨てたり命を軽く見る風潮が多く残っていたのだ。


命を大切にしたかった?「世界一やさしい支配者」徳川5代目将軍 徳川綱吉【p】
姥捨て山イメージ

そんな命を大切にする

そんな時代に命を大切にしようとだされたのが「生類憐れみの令」であったのだ。

捨て子の禁止や姥捨ての禁止、安易な殺生の禁止を目的としたのだ。

意識を変えるためには人間だけでなく小さな命も大切にする意識が必要ではないだろうか?
そんな考えがあり、人間だけだはなく犬なども保護したのかもしれない。

最先端の福祉政策

禁止するだけでなく実務的な政策も行っているのだ。

①親が子を育てる財力がない場合は、役人が世話をしなければならない。
②捨て子や子殺しを予防するため、妊婦と7歳以下の子供の氏名を登録させる。
③乞食や流民も役人が保護する義務。
④牢屋の囚人の扱いの改善。年に2回だった風呂を月に5回に増やし、牢内の換気もよくする。

当時としては画期的な政策であったのだ。

戦国時代に乱れてしまった風紀がこの綱吉の時代に直され、今の時代に繋がる日本人の文化や精神をつくったと言っても過言ではない。

現代にも通じる?綱吉の過小評価の理由

現代の社会でも少数の反対意見によって、テレビ番組が中止になったり企業がCMを自粛したりする。

否定の意見は少数であるのだが、
それだけが強調され全体の意見のように捉えられてしまう。

おそらく綱吉の歴史上の低評価もこの現象と同じ原理だと思われる。
今まで当たり前であったことが禁止されると不満が溜まるものであろう。

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その様な人は攻撃する機会を伺っているのだ。
そして「犬まではやり過ぎだろう!!不謹慎だ!」と叫ぶのである。現代の社会、政治でもよく見られる構図である。


もし今の時代に綱吉がいれば、こんな動物達の為の政策を行ってくれたかもしれない。
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