モヤっとする、使えない道具たち。本当に使えない?【a】

普段なにげなく使っている道具、それらの道具がその形をしているのは偶然ではなく必然なのかもしれない。

近年はユニバーサルデザインが求められ、障害、性別、年齢、国、問わず誰でも使えるデザインが求められている。

しかしここにある道具たちはそれらの流れに逆行するようである。
使いにくい、使えないデザインの道具なのだ。

この使いづらく役に立たない道具たちの意味は?

使えない道具 

モヤっとする、使えない道具たち。本当に使えない?【a】
この使えない道具をデザインしたのは建築家でデザイナーのKaterina Kampraniさんだ。

その作品のタイトル名は「The Uncomfortable」、直訳すると「不快」だ。 

なんだか見ていてモヤモヤする、実際に使うとイラッとしてしまう、そんな気持ちを表したタイトルなのか?

多くの道具は使いやすさを追求するが、これは使いにくさを追求することが目標であるという。
道具の一部を変えることで、全く使えない道具になってしまうのだ。

厚いフォーク 

モヤっとする、使えない道具たち。本当に使えない?【a】
厚さのあるフォーク。食べ物をさせる気がしない。

石の傘 

モヤっとする、使えない道具たち。本当に使えない?【a】
石でできた傘だ。重たそうだ。

カバーがない長靴 

モヤっとする、使えない道具たち。本当に使えない?【a】
 足が濡れないための長靴だが、その先がないのだ。蒸れなくていいかもしれない。

毛皮に覆われた灰皿

モヤっとする、使えない道具たち。本当に使えない?【a】
 タバコを消そうとすると燃えてしまう灰皿だ。禁煙グッズとしていいかもしれない。

床を吹けないモップ

モヤっとする、使えない道具たち。本当に使えない?【a】
木の柄がつく場所を変えるだけでこんなにも変わるとは。。

飲みにくいワイングラス 

モヤっとする、使えない道具たち。本当に使えない?【a】
どこに穴が開くか?そのちょっとした違いでこんなにも飲みにくくなるのである。
だがおしゃれだ。

今、何気無く使っている道具が、いかに使いやすく理にかなったデザインであるのかがわかる。

「いつもの日用品を、とても使いにくいけれどぎりぎり使えるラインにデザインしなおすのがゴール」 だと言う。

本当に使えないものか? 

「コップはコップと思っているからコップとして使われる」そんな言葉がある。

使えない道具たちは、従来の道具としてみれば使えない道具である。しかしその常識をなくせば違った使い方が見えてくるかもしれない。

例えば床を掃除できないモップがあったが別の場所の掃除には抜群の力を発揮するかもしれない。

常識をなくせば、道具の新たな可能性も見えてくるのである。
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 参照元 http://www.kkstudio.gr/projects/the-uncomfortable
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