建築家の設計した日本の美術館6選。一度は行きたいステキな空間【ar】

建築家が作った、日本のステキな美術館6選
美術品が収蔵され、また鑑賞する場でもあるのが美術館である。
歴史的価値もある貴重な美術品から前衛的な現代アートまで様々なものが展示・収蔵されている。

大きな美術館から小さな美術館まで今では全国各地にあり、身近なものになっている。 美術館にはどんな美術品が展示されているのかも大事であるが、
その建物も大事な要素である。

建築家と美術館

美術館を設計できる建築家は一握りである。
しかしそれだけ建築家にとっては名誉な事であり、日本を代表する建築家として認められた証と言ってもいいかもしれない。 

また設計においては機能性は満たすとはもちろんだが、その建物自体も魅力的で、美術品の魅力を引き出すものではないといけないだろう。 そんな建築家が設計したステキな美術館を紹介しよう。

地中美術館 安藤忠雄

建築家が作った、日本のステキな美術館6選 地中美術館 安藤忠雄
http://find-travel.jp/article/9305 
建築家、安藤忠雄の設計の美術館である。

その名の通り建築の大部分が地中に埋もれているのだ。瀬戸内海のアートの島、直島に建てられた建築だ。

その建築自体も美術品と一体となり鑑賞する。

http://matome.naver.jp/ 
ジェームズ・タレルやウォール・デ・マリアの作品が恒久展示されている。

建築家が作った、日本のステキな美術館6選 地中美術館 安藤忠雄

地中であるが、逆に外を感じる事ができる空間になっている。地上へ開けられた穴が光を引き込み、光と影のコントラストを作りだしている。

建築も作品と一体となっている美術館の代表である。

所在地:香川県直島
HPhttp://benesse-artsite.jp/art/chichu.html

軽井沢千住博美術館 西沢立衛

建築家が作った、日本のステキな美術館6選 軽井沢千住博美術館 西沢立衛 日本を代表する日本画家の千住博氏の作品を展示している美術館である。

そしてこの美術館を設計したのは建築家ユニットSANNAとしても活躍する建築家、西沢立衛である。

その特徴は建物全体が曲線で形つくられ、また展示室が区切られることなくワンルームなのである。 

通常、絵画などには日光はあてたくないものだが、ガラス張りになっており明るく開放的だ。自然光が入り込み、外部の軽井沢の自然環境も感じるものになっている。

建築家が作った、日本のステキな美術館6選 軽井沢千住博美術館 西沢立衛
http://ism.excite.co.jp/design/rid_E1318078253005/
この美術館には展示室という概念がないのかもしれない。

美術館全体が区切られる事なく一つの空間になっているのだ。建物の床も水平ではなく、地面の起伏とともに変化している
  建築家が作った、日本のステキな美術館6選 軽井沢千住博美術館 西沢立衛http://www.senju-museum.jp/
作品は壁に一様に並べられるのではなく、不規則的に室内に建つ壁に展示されている。

まるで森の中を歩くように作品を見つけ、自分の居場所を見つけ鑑賞するのだという。

所在地:長野県軽井沢
HPhttp://www.senju-museum.jp/




豊島美術館 西沢立衛

建築家が作った、日本のステキな美術館6選 豊島美術館 西沢立衛西沢立衛の作品で欠かせないのが豊島美術館である。
この建築は建物のそのものが展示品と言ってもよいかもしれない。瀬戸内海の島豊島にある美術館だ。

彫刻家の内藤礼との共同作だ、内藤礼の作品「母型」と一体となっている建築である。

その独特な形状は水滴がモチーフになっている。シェル構造でつくられており、柱のない巨大な空間が完成した。

建築家が作った、日本のステキな美術館6選 豊島美術館 西沢立衛
内部から大きな穴があいてり、空が見える。

また床からは少しずつ水が溢れ、水たまりを作る。その水たまりは生き物のように動き変化するのである。


建築家が作った、日本のステキな美術館6選 豊島美術館 西沢立衛
水たまりが空を写し、内部空間は外環境の音を引き込み反響させる。
鳥のさえずりや、風の音が外にいるよりも感じることができるのだ。

今までに感じたことのない不思議な空間になっている。多くの感動を生む美術館だ。

所在地:香川県豊島HP
http://benesse-artsite.jp/art/teshima-artmuseum.html

谷村美術館 村野藤吾

建築家が作った、日本のステキな美術館6選 谷村美術館 村野藤吾
http://blog.livedoor.jp/schizou/archives/51257246.html
日本の建築界の巨匠、村野藤吾が設計した美術館である。

少し昔の時代の建築家であるが谷村美術館の外観は当時も、そして今も独特な雰囲気を放っている


建築家が作った、日本のステキな美術館6選 谷村美術館 村野藤吾
1982年に開館した美術館で、日本最高峰の木彫刻家、澤田政廣の作品を展示している。外観はとても閉鎖的な印象を受ける。
近年の美術館の印象とは大きく異なる。

異国の雰囲気を感じるのである。シルクロードにある、砂漠地帯の家と風景をイメージしたのだという。

コンクリート作りであるが、どこか柔らかく溶けてしまいそうなやわらかさも感じる。

所在地:新潟県糸魚川市
HP:http://www.gyokusuien.jp/

富弘美術館

建築家が作った、日本のステキな美術館6選 富弘美術館
http://aatplus.com/ja/projects/274
詩画作家の星野富弘の作品を展示する美術館である。建築家ヨコミゾマコト設計である。

この美術館は展示室が全てが円で構成されている。大小の円がいくもひっつき構成されている。

シャボン玉をイメージしているのだ。

富弘美術館

その円のどうしのスキマは小さな庭になっており、詩画に登場する草花を見ることができる。

所在:群馬県みどり市HP
http://www.city.midori.gunma.jp/tomihiro/

金沢21世紀美術館 SANNA

建築家が作った、日本のステキな美術館6選 金沢21世紀美術館 SANNA
http://find-travel.jp/article/441
日本でも最も有名な美術館が21世紀美術館かもしれない。

妹島和代と西沢立衛のユニットSANNAの作品である。日本の美術館の常識を変えた美術館だ。

それまで美術館と言えば、敷居が高く気軽に行けるものではなかった。
作品を収蔵するという観点からも厳重にしなくてはいけなかったが、この美術館は開かれた美術館である。

「まちに開かれた公園のような美術館」
と言うコンセプトのもと設計された美術館だ。


建築家が作った、日本のステキな美術館6選 金沢21世紀美術館 SANNA

全体の形を円とし全面をガラス張りにし、正面性をなくした。

それにより様々な々な方向から入る事ができるのだ。また無料で入場できるエリアを多く設けている。

周辺の市民が気軽に立ち寄れたり、抜け道として利用する人もいるという。美術館がコミュニティの場となり、また観光資源としても重要な存在となっている例だ。

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まとめ

美術館言ってもその形、内容は一様でなく様々な個性がある。展示する美術品が時代により変化をする、経済状況、人々の意識も変わるそれは美術館も昔のようなイメージでは変化をしなくてはいけないということだ。

常に進化している美術館を見に行ってみてはいかがだろうか?
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