①近代建築、世界三大巨匠コルビジェ
年代:1887年~1965年国:スイス生まれ フランスを中心に活躍
近代、そして現代の建築の基礎を作ったのが3大巨匠だ。コルビジェの他にミース・ファンデル・ロ-エ、フランク・ロイド・ライトがいる
左からライト、ミース、コルビジェ。
②モダニズム建築
第一次大戦以降、192年代の芸術界でモダニズムの動きが起こった。建築界では過去の装飾を用いた建築を否定するモダニズム建築が現れてきた。科学技術の様に時代や場所を問わない、普遍性・国際性を目指した。機能主義建築、合理主義建築とも言われる。この考えの建築スタイルを作ったのが3大巨匠だ。世界中に建つ一様な高層ビルもモダニズム建築だ。
ミースの高層ビルhttps://www.google.co.jp/url?
③近代建築5原則とサヴォア邸
「住宅は住むための機械」という言葉をのこしたコルビジェ。その言葉の元、機能性と合理性を追求した。して、できたのがコルビジェの代表作であるサヴォア邸である。この建築でコルビジェは近代建築の5原則を提唱した。①ピロティ
②屋上庭園
③自由な平面
④水平連続窓
⑤自由な立面
モダニズム建築の登場背景にはコンクリートの登場が欠かせない。コンクリートの登場で柱とスラブと階段という構成が可能になった(ドミノシステム)。
特に重要なのは平連続窓と自由な立面の実現である。窓の位置と大きさが画期的に変わった。全面がガラス張りの建築は今では当たり前であるが、この時代のコンクリートの登場が必須であった。
④3人の日本人弟子
今でこそ日本人建築家が海外でも注目され、ピューリッツアー賞をとるまでになったが、その影には近代建築の後進国時代にコルビジェの元で学んだ、日本人建築家がいたからだ。前川國男、坂倉順三、吉坂隆正の3人である。彼らはモダニズム建築を日本に持ち込、日本建築と融合させるなど独自のスタイルを確立した。それが世界でも注目される日本建築の基礎を気づいたのかもしれない。
上野駅の公園口を出てすぐの東京文化会館は前川國男の作品である。その建築の向かいにあるのがコルビジェの国立西洋美術館である。前川國男とコルビジェは共に「コル」「クニ」と呼ぶ間柄であった。
⑤モダニズムとは少し違うロンシャン礼拝堂
三大巨匠の一人、ミースファンデルローエは「less is more(より少ないことはいいこと)」という言葉を残し、水平と垂直にこだわり追求した。しかしコルビジェの後期の作品はモダニズムとは少し違う。ミースの代表作ファンズファーズ邸
http://genesisjimenezid2125.pbworks.com/w/page/80666210/Glassミース

モダニズム建築が目指した、シンプルで水平な建築とは違う、造形的で生命力の感じる建築だ。この建築からは合理性や機能性というイメージは感じられない。
前述で「住宅は住むための機械」という言葉を残したが、それを否定する言葉も残している。この建築がポスト・モダニズム建築の最初だと評価する声もある。
コルビジェの目指した建築は何であったのか?日本にある国立西洋美術館とはどのような建築なのか?一度見に行ってみてはどうだろうか?
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