ルーマニは目のある街というのが存在するというのです?
なんだそれは?陰謀でしょうか?ではその謎を探っていきましょう。
目に見つめられる街、シビウ
シビウはルーマニアのトランシルヴァニア地方南部に位置する都です。
歴史は古く、ローマ人が建てた街カエドニアの近くに、1190年にドイツ人の入植者によって設立されました。
19世紀からはルーマニア人の活躍が目立ち、第一次世界大戦後にはオーストリア=ハンガリー帝国からルーマニア王国に併合されました。
そのシビウの歴史的な中心部は、12世紀にドイツ人騎士団によって設立され、その後数世紀にわたりドイツとハンガリーの強い影響を受けました。その影響は、街の建築物の中に見ることができます。
ゴシック、ルネサンス、バロックの建築スタイルが混ざり合い、独特な景観を作り出しています。そして、その中でも特に目を引くのが、街の特徴的な「目のある家」です。
シビウ(ルーマニア)の家には「目」が付いてあるよう。 pic.twitter.com/7df756oAhJ
— 安田登 (@eutonie) June 28, 2023
それがこちらです!
目だ!
偶然、窓が目の見える建物でしょうか?それなら日本でもたまにあるかもしれません。
しかし、シビウは違います。なんと街の至るところに目に見える窓があるのです。
「目のある家」の起源と目的
「目のある家」の特徴は、屋根の中央に設けられたドーマ型(半球型)の窓です。
しかし、その独特な外観から、地元の人々はこれらの窓を「家の目」と呼び、家が街を「見ている」という言い伝えが生まれました。
「目は魔除けのため?」「防犯のため?」など様々な考察がされていますが、実は目的は屋根裏の換気と光を取り入れるためです。
しかしそれであれば目のような形にする必要なないはずです。
実はその理由はよくわかってません。伝説によれば「目は人々を怖がらせ、監視されていると信じ込ませるため」に作られたそうです。
今でも2017年にルーマニアの反汚職闘争の象徴になり、「国民が見ているぞ!」というメッセージを発しました。
今日、シビウの「目のある家」は街の象徴となっており、訪れる観光客に大変人気です。
一部の家はホテルやレストランとして利用され、その他の家はプライベートの住宅やオフィスとして機能しています。
街の深い歴史と文化的な重要性を伝えています。それらは、シビウの魅力の一部であり、この美しい街を訪れる人々に忘れられない印象になるでしょう。
参考文献
https://www.britannica.com/place/Sibiu
https://togetter.com/li/2177004
https://en.wikipedia.org/wiki/Eyes_of_Sibiu
https://www.hecktictravels.com/romania-eyes/
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