多くの目に見られるルーマニアの街??魔除け?監視のため??


ルーマニは目のある街というのが存在するというのです?
なんだそれは?陰謀でしょうか?ではその謎を探っていきましょう。

目に見つめられる街、シビウ

シビウはルーマニアのトランシルヴァニア地方南部に位置する都です。
歴史は古く、ローマ人が建てた街カエドニアの近くに、1190年にドイツ人の入植者によって設立されました。


14世紀には商業の中心地として栄え、トランシルヴァニアで最も重要な街としての地位を築きました。また、一時期トランシルヴァニア公国の首都としても機能していました。

19世紀からはルーマニア人の活躍が目立ち、第一次世界大戦後にはオーストリア=ハンガリー帝国からルーマニア王国に併合されました。

そのシビウの歴史的な中心部は、12世紀にドイツ人騎士団によって設立され、その後数世紀にわたりドイツとハンガリーの強い影響を受けました。その影響は、街の建築物の中に見ることができます。

ゴシック、ルネサンス、バロックの建築スタイルが混ざり合い、独特な景観を作り出しています。そして、その中でも特に目を引くのが、街の特徴的な「目のある家」です。

それがこちらです!
目だ!

偶然、窓が目の見える建物でしょうか?それなら日本でもたまにあるかもしれません。
しかし、シビウは違います。なんと街の至るところに目に見える窓があるのです。



これは偶然見えるというだけではないでしょう。

「目のある家」の起源と目的

 「目のある家」の特徴は、屋根の中央に設けられたドーマ型(半球型)の窓です。


これらの窓は、17世紀から18世紀にかけてのバロック様式の影響を受けたもので、通気と天然の照明を提供する目的で設計されました。多くは19世紀に作られました。

しかし、その独特な外観から、地元の人々はこれらの窓を「家の目」と呼び、家が街を「見ている」という言い伝えが生まれました。 

「目は魔除けのため?」「防犯のため?」など様々な考察がされていますが、実は目的は屋根裏の換気と光を取り入れるためです。

しかしそれであれば目のような形にする必要なないはずです。
実はその理由はよくわかってません。伝説によれば「目は人々を怖がらせ、監視されていると信じ込ませるため」に作られたそうです。

今でも2017年にルーマニアの反汚職闘争の象徴になり、「国民が見ているぞ!」というメッセージを発しました。

今日、シビウの「目のある家」は街の象徴となっており、訪れる観光客に大変人気です。
一部の家はホテルやレストランとして利用され、その他の家はプライベートの住宅やオフィスとして機能しています。

街の深い歴史と文化的な重要性を伝えています。それらは、シビウの魅力の一部であり、この美しい街を訪れる人々に忘れられない印象になるでしょう。
参考文献
https://www.britannica.com/place/Sibiu
https://togetter.com/li/2177004
https://en.wikipedia.org/wiki/Eyes_of_Sibiu
https://www.hecktictravels.com/romania-eyes/

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