マミーブラウン ミイラをすり潰して顔料にマミーブラウン 民衆を導く自由の女神も?


みなさん、今日紹介するのはマミーブラウンです!
この絵具は驚くべき歴史と物語があるんです。ではそれらについて解説していきましょう。

ミイラを原料にした絵の具?

今日は少し怖い絵の具の話をしましょう。
絵を描くときに必要になってくるのが、絵の具です。今では多くが化学的合成してつくられますが、
しかし天然の素材、岩石や土、植物、昆虫など天然の素材から色抽出するという方法もあります。今日はそんなちょと怖い天然顔料です。

それがマミーブランです!
マミー?そう、その原料はミイラです。


マミーブラウンとは、かつて絵画で使用されていた顔料で、その製法や由来が非常に驚くべきものです。驚愕の事実を知ることで、絵画の歴史やアートに対する見方が変わるかもしれません。

マミーブラウンは、16世紀から19世紀にかけて用いられていた絵具です。
マミーブラウンは古代エジプトから輸入された、人間や猫のミイラの粉末が原料となっているのです。

当時、ミイラの粉末は薬としても利用されており、一部が絵具としても利用されていました。

その色は濃い茶色の顔料だったそうです。
濃淡や陰影、明るい色調を描くときに用いられたそうです。

『台所の情景』 マルタン・ドロリング
広範囲にマミーブラウンが用いられている。

しかし、原材料はミイラと知らない画家もいたようで、19世紀後半になると、ミイラの粉末を原料とすることに対する倫理的問題が取り沙汰されました。

20世紀なるとミイラの供給もできなくなり、マミーブラウンの製造は終焉を迎えました。現在では、この絵具はアートの歴史の中で語り継がれる存在となっています。

民衆を導く自由の女神 ドラクロワ
この絵画にもマミーブランが使われたと言います。

まとめ

マミーブラウンは、その驚くべき製法と物語から、絵画の歴史やアートに対する考え方を見直すきっかけを与えてくれます。

この絵具は、かつての時代の価値観や技術がどのように変化し、現代のアートに至っているのかを理解する上で、興味深い事例となっています。
マミーブラウンの存在を知ることで、絵画やアートの世界がより深く、魅力的に感じられるでしょう。
参照元 https://karapaia.com/archives/52321063.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%9F%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%83%B3
https://logmi.jp/business/articles/179254

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