岩国には世にも珍しいシロヘビがいる。真っ白な体に赤い目を持つ、その姿は神秘的で美しい。1924年に国の天然記念物にも指定されている。
実はこのシロヘビ、国内で珍しいことはもちろん世界的にも珍しい事例なのだ。
実はこのシロヘビ、国内で珍しいことはもちろん世界的にも珍しい事例なのだ。
アルビノの自然繁殖は世界でもここだけ!?

白い蛇は不思議で神秘できである。しかし山口県はだけでなく日本国内でも他に白いヘビなど見た事がない
岩国だけ残った白いヘビの種類なのだろうか?
白い種類ヘビではなくヘビのアルビノ
実はこのヘビは<白い種類のヘビではなく、ヘビのアルビノなのだ。アルビノの自然繁殖は世界的にも例を見ないのである。
アルビノとは?
遺伝子の欠損によりメラニンを合成することができない個体だ。突然変異で一定数自然界では生まれる。
しかし自然界では白い体の色や、他と違う色は目立つため天敵に捕食されやすく何世代にも渡りその遺伝子が受け継がれることはない。
この岩国のシロヘビはアオダイショウのアルビノなのだ。
アオダイショウは日本全国に生息しているヘビで、大きいものは2mにもなる日本本土では最大のヘビだ。
つまり日本全国でシロヘビは出現する可能性があるのだ。
しかしこれほどまでに繁殖している例はないのだ。
ではなぜこの岩国にアルビノが繁殖したのだろうか?
今も残るシロヘビ信仰
東洋や原始的宗教ではヘビは信仰の対象とされてきた。それはその強い生命力と独特の姿からである。その神秘的な姿から信仰の対象となった。ヘビ信仰について→http://www.seibutsushi.net/blog/2013/01/1357.html
岩国にではシロヘビを神として信仰する風習が残ったのだ。
家に住み着けば吉兆をもたらし、財布に抜け殻を入れば金運が舞がこむ。
このシロヘビを神として大事にしてきた精神がシロヘビの繁殖につながったのではないかと言われてる。
岩国でシロヘビが最初に目撃された記録が残っているのは1733年だそうだ。もし山の中でシロヘビと出会ったらその神々しい姿に神の思ってしまうのは当然であろう。
シロヘビの現在
現在では市街化と環境の変化によりその数を減らしているという。常に1000匹前後のシロヘビが確認されてきたが、2008年の調査では782匹まで減っているという。
野生のシロヘビを目撃することは現在では簡単ではないだろう。
住宅地が広がる岩国
シロヘビを見ることができる施設
現在シロヘビは保護され、人口飼育されている。シロヘビを見ることができる施設がこちらだ。
横山吉香公園白蛇観覧所
錦帯橋にも近く観光名所として多くの人がシロヘビを見に来る。触ることはできないが、間近でシロヘビを見ることができる。
場所:山口県岩国市横山2丁目6番 (吉香公園内)
料金:1人100円程度の寄付をお願いしている。
開館時間: 9:00~17:00
休館日:なしTEL (0827) 22-8634
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