コノハチョウ、枯葉にしか見えない蝶!実は擬態ではない??【n】

枯葉にしか見えない蝶、コノハチョウ。実は擬態ではない??【n】
葉っぱが動いている?枯葉か?

なんだこれは?
よく見ると蝶だ!

葉っぱにしか見えない!!見事に擬態した蝶か?


枯れ葉にそっくりな蝶、コノハチョウ

その蝶は葉っぱにそっくりだ。

もはやその様子は葉っぱが動いているようにしか見えない。

枯葉にしか見えない蝶、コノハチョウ。実は擬態ではない??【n】
しかしこれは蝶だ。
こんな蝶がいるのか?


この蝶の名前はコノハチョウ。東南アジアを中心に日本でも宮崎以南に生息している。

暗い熱帯雨林を好む。
沖縄県では県指定の天然記念物になっている。

成虫の大きさは45〜50mm。
枯れ葉にそっくりな羽をもつ。外側の木の葉の模様の羽は1匹ずつ模様が異なる。
枯葉にしか見えない蝶、コノハチョウ。実は擬態ではない??【n】
そして内側は枯れ葉のような羽からは想像がつかないほど鮮やかな色をしている。

枯葉にしか見えない蝶、コノハチョウ。実は擬態ではない??【n】
すごい擬態だ。
しかし実はこの蝶、木葉に似せて紛れる気がないのだという。
本当に擬態か?という議論もあるのだ。



「もしも枯葉に似せた姿を擬態として用いるならば、枯葉を背景に羽根の裏を見せるか、枯れ枝に葉のような姿で止まるべきだと考えられるが、この蝶は葉の上で翅を広げるか、太い幹に頭を下に向けて止まるため、枯葉に似せる意味がないだろう」
と言われているのだ。


 
この擬態を発揮して捕食から逃れると言うシーンがないと言う。
ただ枯葉に似ているだけなのかもしれない…


動いちゃうし、地面に対し垂直だし、、、

またこの葉に似た羽はどのように進化したのか?の議論もされている。
これまでの進化論は生物が徐々に、その環境に適応するために変化してきた。
というのが定説であった。

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しかし現在は突然変異説も有力になっている。
突然変異は常に種の中で起こっており、環境の変化が起こると対応するものが生き残るという説だ。

環境が先ではなく、変化が先なのだ。
そう考えると、この蝶が擬態を発揮していないのも納得できるような気がしてきた。


まだまだこの蝶、そして生き物には謎が多いものだ。

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