荒川修作の養老天命反転地、宮崎駿も絶賛!その理由とは?【a】

宮崎駿が絶賛したテーマパークが日本にあるという。そのテーマパークは少し変わったテーマパークである。

岐阜県の養老にある巨大な体験型芸術作品である。その場所では子供は元気に走り回るが大人はこけて骨折をするのだという。宮崎駿がこのテーマパークを絶賛した理由とは?

養老天命反転地

https://ja.wikipedia.org/wiki 
養老天命反転地とは芸術家で建築家の荒川修作と詩人のマドリン・ギンズが共作で作った体験型アート作品である。 

身体の感覚を研ぎ澄まされるような仕掛けがあり、不思議な感覚に陥る。身体をフルに発揮することを求められる。 楕円形のフィールドはまるで小さな地球のようである。

「極限で似るものの家」では上下左右が反転し、感覚が狂わされるのである。

大人は怪我をする?


”子供は元気に走り回るが、大人は骨折をするんです。”
 宮崎駿はこの場所をこう評価した。

ソースは定かでないがオープン当初地元のおばさんがこの場所で骨折をしたという。おばあさんはついつい子供心に戻ってしまい、はしゃぎすぎたのだとう。


https://ja.wikipedia.org/wiki/ 
円形ですり鉢状になっている園内。平坦な場所はなく起伏が激しい。大人でもついつい子供心に戻ってしまい走りたくなってしまうのだ。

子供には危険が必要  

と宮崎駿は常々子供たちにメッセージを発信してきた。その中で今の子供たちは「子供時代を奪われている」と発言している。 

子供時代は無意味なもので、早く大人になることを求められるのである。しかし宮崎駿は人間には子供時代が必要だと言っている。 子供時代は野や山を駆けまわり、冒険をし、時には怪我をする。

まさにトトロのメイとさつきのような遊びが必要なのだと。しかし今の時代は、危険から子どもたちを遠ざける。少しでも危険とみなせば柵をつくり、立ち入り禁止にする。 子供達の生活から危険がなくなり、身体と五感に刺激がなくなったのだ。 


地面はでこぼこ、怪我もするし、危険がいっぱい。養老天命反転地は失われた危険が存在するのである。

冒険心と好奇心を満たしてくれる。身体と五感をめいいっぱい使わくてはいけない場所だ。  斜めの床や、半分だけのトイレや、斜めに生えた壁など、数々の身体を不思議な感覚にさせてくれる仕掛けがある。 

普段の生活のなかでは「危ないよ!」と言われ、立ち入り禁止にされるような場所であるのだ。 大人にとっては子供心を思い出させてくれる場所でもある。

http://yoropark.gifu- 
地面から斜めに建つ家。

https://retrip.jp/
 どちらが上か下か分からない。

こんな小学校が必要 

また宮崎駿は幼稚園や小学校の校庭を養老天命反転地のようにでこぼこにすべきだと言っている。 

ルールを覚えて行うスポーツではなく、身体を使い駆けまわることが大事なのであると。 そうするとその中で子供たちは誰に教わるわけでもなく、自然と遊びを見つけるのだ。

もし養老天命反転地のような校庭があればワクワクすることは間違いないだろう。 大人は注意すべき場所だが、子供にとっては必要な場所であるのだ。
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