城塞都市ジバーム。世界最古の高層ビル群?【t】

世界最古の高層ビル群?城塞都市ジバーム【t】 砂漠のマンハッタン
高層建築と言われれば、近代的なビルをイメージするだろう。しかしなんと古代につくられた高層ビルがあるというのだ。

それが、イエメンにある古代に作られた城塞都市ジハームだ。

高層ビルが立ち並ぶような城塞都市ジバーム

中東のアラビア半島にあるイエメンという国にそれはある。あまり日本には馴染みは少ないが古代には交易の中心地として栄えた場所だ。

古代ローマ時代には「幸福のアラビア」と言われていた。


しかし近代以降は他のアラブ諸国同様、戦争や内戦が頻発し安定しない国だ。他のアラブ諸国に比べれば民主化は進んでいると言われている。

そんなイエメンのハドラマウト地方にある都市が城塞都市ジバームだ。 紀元前8世紀〜西暦3世紀ごろにかけてハドラマウト王国の首都として繁栄した。

そしてまるで高層ビルが立ち並ぶような風景が作られた。

世界最古の高層ビル群?城塞都市ジバーム【t】 砂漠のマンハッタン
5階建てから9階建ての泥レンガ作りの建築が500以上も密集している。
近代に作られた街かと錯覚してしまうそうだ。 

なぜこのような形態になったのかというと、遊牧民からの襲撃や洪水から街を守るためだという。

破壊と再生をくりかえしてきた街で、現在あるものは16世紀以降に作られたものが残っている。

世界最古の高層ビル群?城塞都市ジバーム【t】 砂漠のマンハッタン
1982年に世界遺産に登録された。

その姿から「砂漠のマンハッタン」「最古の高層ビル群」とも言われている。 

世界最古の高層ビル群?城塞都市ジバーム【t】 砂漠のマンハッタン
集合住宅のように見えるが、1つのビルに1つの家族が住んでいるのだ。親族を含んだ大家族が住んでいる。。 

イエメンの伝統的な建築技法が使われ、レンガの表面に石灰石や砕いた石膏を塗って保護層を作っている。

そして水を弾くようになっている。白くなっているのが石膏か?


危機に瀕している? 

世界最古の高層ビル群?城塞都市ジバーム【t】 危機にさらされている世界遺産
大きな洪水が起これば今も崩れ、崩壊することがある。

またこの地域は治安の悪化も深刻で、世界遺産や文化財などが破壊される危険性もある。

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そのことから2015年には「危機にさらされている世界遺産」に加えれた。
見にも行きたい世界遺産ではあるが治安など他の情報収集も重要だろう。
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