しかし中にはブサイクで醜い生き物も存在する。その代表的存在であるのが、ハダカデバネズミではないだろうか？
ブサイクだけど、可愛い？ハダカデバネズ
ハダカデバネズミはアフリカのエチオピアやケニア付近に生息する地中棲のネズミだ。
地中で穴を掘り、80～300匹のコロニーを形成し暮らしている。
巣穴の大きさは長いもので3kmに達するものもある。
植物の根などを食べる。
その名の通り人間の裸の姿のように毛がないのである。
ほとんどの哺乳類は体毛に覆われているが、この生き物はその毛がないのだ。
毛のない姿が奇妙に見え、ブサイクだ。
さらにこのネズミにはもう一つブサイクポイントがある。それが出っ歯であることだ。
ネズミは出っ歯というイメージがもともとあるが、
ハダカデバネズミの出っ歯は立派でブサイクをさらに際立たせている。
なぜ裸で出っ歯？
なぜ体毛がないのだろうか？なぜ出っ歯なのだろうか？理由もあるはずだ。
またハダカデバネズミは体温を調節する機能がなく、寒くなったらみんなで集まって温めあい、暑くなると巣穴の奥に移動するという。
出っ歯は土を掘るためだ。
さらに口の中に土が入ってくるのを防ぐ機能もあるという。
口を閉じていても出っ歯はでているため、口に土が入ることなく掘ることができる。
哺乳には珍しい真社会性
真社会性とはアリに代表されるような女王アリがトップにおり、その下に働きアリなどの生殖活動しない層をもつ形だ。
生殖活動を行うのは嬢王と数匹のオスのみで後は働いたり、時には外敵の犠牲になったりするのだ。
外敵のヘビなどが襲ってくると最下層のネズミがあえて食べられ、犠牲になる。
その間に入口を塞ぐのだ。
このような階級をもつ哺乳類はハダカデバネズミとグマラッランドデバネズミ、
それと人間くらいかもしれない。
ガンにならない長寿命
ハダカデバネズミはネズミの中では長生きすることで知られている。平均寿命は28年ほどだ。
地中に住むことで、基礎代謝が低く省エネで活動することができるのだ。
さらに細胞の増殖を最小限に長抑えるシステムがあり、ほとんどガンにならないのだという。
酸素なしでも18分生きることができる
さらに2017年にハダカデバネズミの脅威的な生態がまた発見されたのだ。それは酸素なしでも一定時間生きることができるというのだ。
そのために進化した機能だ。
人間なら数分で死んでしまう酸素濃度5％で5時間も生存が可能で、酸素濃度0％でも18分間生きることができたのだ。
酸素濃度が下がり二酸化炭素濃度が上がると、意識を失い心拍数を下げ、呼吸を止めるという。
そして再び酸素が供給されると活動を再開する。
ブサイクだけど人気
ブサイクだが、人間にはない脅威的な能力を持っていたハダカデバネズミだ。おはようございます。— 上野動物園［公式］ (@UenoZooGardens) 2017年4月18日
上野動物園開園です！ファンの皆さんお待たせしました（？）
ハダカデバネズミで挨拶。さっきからずっと尾をひっぱったり、登ってって追い越したり・・・ずっと見ていても飽きませんよ！#ハダカデバネズミ pic.twitter.com/1TCLTlpksj
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動物園では動きも可愛くて人気者だ。
上野動物園でも見ることができるので、ぜひみに行ってみてはどうだろうか？
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