光の教会。美しい十字の光が差し込む安藤忠雄の建築【ar】

海外に行けば観光で教会を見に行くこともあるが、日本では観光で見に行くことはあまりない。

自身がキリスト教徒であるか、もしくは結婚式で教会を使うかくらいだ。

しかし日本にもキリスト教徒でなくても、結婚式をあげる予定がなくても見に行く価値の教会があるのだ。
それが安藤忠雄設計の光の教会だ。

十字の光が差し込むコンクリート教会

光の教会。美しい十字の光が差し込む安藤忠雄の建築【arc】
http://ysk71id.exblog.jp/8435213/
安藤忠雄の名は聞いたことがある人はいるだろう。ボクサーから建築家に転身した人物で、大阪弁で喋る独特なキャラクターで知られている建築家だ。

コンクリートの打ちっ放しを使うことで知られれている。
そしてこの光の教会もコンクリートの打ちっ放しで作られた美しい建築だ。

 光の教会

光の教会。美しい十字の光が差し込む安藤忠雄の建築【arc】
1989年竣工の小さな教会だ。正式名は茨木春日丘教会(いばらきかすがおかきょうかい)と言う。

大阪の郊外の閑静な住宅街の中にあり、大阪モノレール駅「阪大病院前」が最寄りだ。いわゆる結婚式場の教会ではなく、ちゃんとしたキリスト教の教会だ。 

限られた予算の中でつくられたためシンプルな空間となっている。

しかし、それが良かったのかもしれない。
十字架の形のスリットを巧みに入れ、神秘的な光がさす空間を作り出した。幅5.9m、奥行き17.7m、天井高は5.9m〜7.0mだの空間だ。

打ちっ放しのコンクリートの美しい教会は今までの教会のイメージを変えた作品であろう。

床や椅子は足場板で作られ、オイルステインで黒く塗装されている。
そのことでより光と陰の対比が強調されている。 

照明をつけずに、十字架の形のスリットから入ってくる光に集中する。

神聖な気持ちになれそうだ。 



見学はできるけど予約が必要

この教会の教徒でなくても見学することが可能だ。
しかし勝手に見学することはできず、ウェブサイトから見学予約フォームにて申し込むをすることが必要だ。

また見学時間は13:30-16:00に限られている。ボランティアによって運営されているので失礼のないようにしなくてはいけない。電話での問い合わせは不可だ。
こちらから→見学について

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プロテスタントとカトリック

HPには牧師さんと書いてるのでプロテスタントの教会であろう。
プロテスタントは牧師、カトリックは神父だ。

ちなみカトリックの教会は豪華で、、神父にも階級があり(頂点はローマ法王)衣装もきらびやかだ。

しかしプロテスタントはそんなカトリックを批判して生まれたので、教会も質素で牧師に階級もなく服も質素なのだ。

ヨーロッパで観光に行く教会はほとんどがカトリックだ、そんな宗派の違いを意識しながら教会を見ても面白いかもしれない。 

この教会も豪華な装飾はないが、シンプルで美しいのだ。プロテスタントの教会としても珍しい例かもしれない。
茨木春日丘教会HP

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