象が進化して象牙をなくして進化⁉︎誤解している進化【n】

象が進化して象牙をなくして進化⁉︎誤解している進化【n】
先日こんなニュースを目にした。
密猟で、ゾウが進化! 「象牙が目的なら、牙がなければいいじゃない」 

象には牙があるものだしかし、その牙は密猟者にとって格好のターゲットである。そしてある地域ではその象が牙をなくすという進化したという記事だ。

象が意思を持って進化した?

多くの人がここで誤解していると思うのが
「象が生き残る為に、象が自らの意思を持って牙をなくした。」

おそらく多くの人が思っている進化論であろう。生物がその環境に対応する為に自らを進化させる。 

しかし私はこのような疑問を持った、なぜ象は牙が狙われているとわかったのか? 

象が密猟で殺されるのは事実であろう。だが、どんな目的で殺されているか象にはわからないはずだ。

もしかすると食肉目的かも、耳が目的かも、皮が目的かもしれない。 

どうやって牙が狙われてると気づき、牙をなくす進化ができたのか? 
ここに疑問と誤解があったのだ。

進化論には多くの説がある 

ダーウィンが初め提唱した進化論は多くの影響を与えるとともに、多くの議論も巻き起こした。

どのように生物は進化したのか?そして進化して行くのか?20世紀になり遺伝子が発見されると突然変異説など、多くの説が提唱された。

現在は「生物の遺伝的形質が世代を経る中で変化していく現象」というのが支持されて得る考え方だ。

この過程に意思が介入するのか?である

多種多様な選択肢を残す 

生物は自ら意思を持って進化させたわけではないのだ。
例えば葉っぱに擬態していることで有名なコノハムシ。

コノハムシは自らの意思で「木の葉に似ていら外的に狙われないな、よし木の葉に似せよう!」と思ったわけではなく、木の葉に似たコノハムシが生き残ったのだ。 

つまりその昔、木の葉に似ているコノハムシと木の葉に似ていないコノハムシがいた。

石に似たコノハムシもいたかもしれない。

しかし森という木々の葉が多い環境では、木の葉に似たコノハムシが捕食されず生き残ったのだ。これを繰り返し、より木の葉に似たコノハムシになっていたのだ。 


実際に確認された例 

コノハムシの例はあくまでも仮定の話であるが、実際にこのような話がある。それは18世紀の頃の産業革命時のロンドンでの話だ。 

この場所には、オオシモフリエダシャクという白い色をした蛾が生息していた。その場所の木の幹が白いためその幹に同化する為だ。

しかし産業革命で工場が多くでき、ススで木が黒くなってしまった。すると白い蛾は逆に目立ってしまい多くが捕食された。

すると白いオオシモフリエダシャクに変わり黒い色のオオシモフリエダシャクが現れたのだ。

実はその蛾には常に突然変異の黒い蛾が生まれることがあった。以前の環境であれば目立ってすぐに捕食される存在が、産業革命のススで黒くなった環境では逆に有利になり生き残ったのだ。 

しかし環境改善が進み街が綺麗になると白い個体が優位を取り戻したという。人間が起こした環境の変化で進化の過程が証明されてしまったのだ。
出典:工業暗化

象の進化も人間が起こした 

つまり今回の象牙をなくした象のは話もこいうことであろう。 


象が自ら牙を狙われているのに気づき、牙をなくしたのではない。立派な象牙を持つ遺伝子をもつ象は密猟され、象牙を持たない象はな狙われなかったので生き残ったのだ。 

象すごい!動物すごい!ではなくとても皮肉なことなのだ。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%B2%E5%8C%96%E8%AB%96
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