自然と融合してしまった建築たち8選。岩と融合した建築?【ar】

建築は自然と私達を分断するようなものであるかもしれない。
自然の脅威から人間を守るものであるからだ。

いかに自然を分断した環境をつくるかそれが建築の方向性であった。しかし環境問題が取沙汰される近年は、いかに自然と融合した建築をつくるのか?


それが重要な時代でもあるのだ。
そんな自然と融合した建築を紹介しよう。

岩と融合してしまった建築

岩と融合した建築?自然と融合してしまった建築たち8選 岩と融合してしまった建築
岩の間に建築を作ったのか?岩を寄せ集めて作ったのか?不思議な建築である

CGではという疑いもある建築だが実際に存在する建築だ。
ロックハウスと言われ、ポルトガルにある建築の様だ。ぽっこと岩から暖炉の煙突が飛び出しているのが可愛らしい。

貸別荘として利用されている。

丘と融合した建築

岩と融合した建築?自然と融合してしまった建築たち8選 丘と融合した建築
この丘をくり抜かれて作られたような建築はスイスにある。
アルプスの山々が見渡せる丘の斜面を利用した。

洗練されたおしゃれさも感じる外観はまさに現代版のホビットの家だと言われている。

設計はオランダの建築事務所クリスチャン・ミューラーアーキテクツによるものだ。

岩と融合した建築?自然と融合してしまった建築たち8選 丘と融合した建築
土の中にあることでエネルギーコスト的にも環境負荷の少ない建築だ。

また土の中の家と聞くと、日当たりが気になる所である。しかしこの家は斜面を楕円に切り取ることにより日当たりも良く、内部からはアルプスの美しい景色も見ることができる。


岩と融合した建築?自然と融合してしまった建築たち8選 丘と融合した建築http://cdn.homedit.com/
ぱっと見はわからないが、実は周りには意外と家がある.
そんな事も忘れさせてくれる。

石と融合した建築

岩と融合した建築?自然と融合してしまった建築たち8選 石と融合した建築
石を絶妙なバランスで積み上げるロックバランシング、自然と対話できるアートして人気がある。

そのロックバランシングのような建築があるのだ。
この建築があるのはセルビアだ

セルビアのタナ国立公園の中の渓谷の中に建つ。なんとこの場所に45年もの間たっているという。

この場所で遊んでいた少年達が日光浴をする場所がほしいと作られたのが最初のようだ。

滝と融合した建築「落水荘」

岩と融合した建築?自然と融合してしまった建築たち8選 滝と融合した建築 落水荘
近代建築の3大巨匠の一人のフランク・ロイド・ライトの代表的な建築、「落水荘」である。

依頼主のカウフマン氏は滝を見ることのできる家を頼んだが、滝の上に建築を作ってしまった。

当時仕事があまり上手く行っていなかったライトはこの建築で再び日の目を見る。

岩と融合した建築?自然と融合してしまった建築たち8選 落水荘
http://juutakudesign.com/2011/09/___3.html
1935年に作られた建築だが古さを感じさせない建築になっている。

ピッツバークから車で2時間程の場所でペンシルベニア州の山の中にある。

洞窟と融合した建築

岩と融合した建築?自然と融合してしまった建築たち8選 洞窟と融合した建築
洞窟の中に近代的な建築が建っている少し違和感を感じる建築でもある。

この建築はアメリカのミズリー州の町の近くにある砂岩の洞窟の中に作られている。

岩と融合した建築?自然と融合してしまった建築たち8選

洞窟内は自然の冷暖房システムであり、洞窟内は常に16度に保たれているという。

内観は洞窟そのままの岩や地面の砂を残している。家の中だが完全に中という感じがしない。
洞窟には1990年まではガラスの白リサイクルセンターであったという。その後はコンサート会場としても利用されていた。

その後2003年カートとデボラスリーパーの人の夫妻によって作られた、その後4人家族で住んでいたが、住宅ローンを払えなくなり売却してしまったという。リーマンショックと関係があるのだろうか?

大地と融合した建築

岩と融合した建築?自然と融合してしまった建築たち8選 大地と融合した建築
http://matome.naver.jp/
スイスにある大地の家と言われている建築だ。

見た目がまさに大地と融合している建築だ。見た目の奇抜さもあるが環境の事を考えられた建築なのである。

完全に土を掘って作るのではなく少しだけ掘って、その場所に立て、掘った土を建築にかぶせる。
土が断熱材の代わりをし、また植物が建築を覆う事で二重に環境に良い建築となっている。

エネルギーコストは従来の建築の3/1だという。
岩と融合した建築?自然と融合してしまった建築たち8選 大地と融合した建築
建築図面平面図も有機的で柔らかい印象になっている。設計したのは建築家のペーター・フェッチ氏。


1978年にこの建築のプロトタイプの建築を作り、以後大地の家を作り続けている。スイスやドイツに90以上建てられ、現在はアメリカを中心に注文があるという。



木々と融合した建築

岩と融合した建築?自然と融合してしまった建築たち8選 木々と融合した建築
オーストリアの建築家フンデルトヴァッサーがウィーンに設計した公共の集合住宅である。

「植物とともに生きる建築」
を目指したフンデルトヴァッサーの思想を体現するような建築だ。

1986年に完成し、現在も植えられた食植物は成長を続けているという。しかし豊かな植物に加えカラフルな外観から完成時には悪趣味だと批判された事もあった。


日本の公共住宅でこれだけ奇抜なものを作るのは不可能であろう。
また低所得者向けにもかかわらず温室や子供のプレイルーム、レストラン、診療所、屋上庭園などが充実しているのも注目すべき点である。

山々と融合した投入堂

岩と融合した建築?自然と融合してしまった建築たち8選 山々と融合した投入堂
現代の自然と融合した建築は地球環境を考える視点から作られるが、昔の建築はそうではなかっただろう。

自然の中に神様を見て、圧倒的な力を感じた。その自然対する畏怖や感謝の念が込められていた。
建物を作るということが祈りそのものであっただろう。

投入堂(なげいれどう)は日本の鳥取県にある平安密教の建築物である。1100年頃に作られたのではないかと言われている。

修験道の開祖、役小角が念力で投げ入れたという伝説がある。
建っているのが不思議な建築である。世界一危険な国宝とも言われている。

ここに辿り着くまでの山道も険しいもので一般の入山は禁止されている。建築だけでなくその思想が自然と融合しているのである。

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まとめ

これからの時代は更に環境面、そして精神面も自然と融合することが必要であろう。

それは言い換えれば技術とアニミズムの融合と言ってもいいかもしれない。今後どんな融合した建築が登場するか楽しみである。
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