そのデザインは本来特に気にとめるようなものではなかった。しかし日本も含め世界中でそのデザインの良さが注目され、実物を集める収集家や写真に収める人たちがいるのである。
そしてそのマンホールのデザインに注目した海外のアーティストがあるものを作ったのである。
サブカル的面白さ
多くの人が楽しむものではないが、日本でも愛好家はいるのである。サブカルチャーの代表のような存在である。日本のマンホールデザインは地域の特色を表したデザインになっており、下水道に多い。その楽しみ方は街を歩きながら、マンホールを見つけては写真を撮るという方法が一般的だ。
月間下水道
実際にあるマイナー月間誌である。その名も「月間下水道」。だれが読むんだ？どんな内容だ？と気になる所である。2015年11月号の表題を見て見ると…
「管路管理を支える新技術」
非常に実用的で専門的な雑誌のようだ。定期購読などもある、デザインだけでなくマンホールに関する知識を身につけてもよいかもしれない。
みちくさ学会
「大人の宝探」と題しマンホールも魅力を再発見しているのが、みちくさ学会である。今まで通りすぎていた道の端の風景の中に潜む魅力を再発見するというサイトだ。マンホールだけでなくエスカレータ、換気口、井戸など際どいものを多く取り上げている。
そしてマンホールも多くの記事があり楽しめるものとなっている。
日本マンホール蓋学会
都道県別にマンホールを見ることができる。また種類別にマンホールの分析なども行っている面白いサイトだ。
多くの全国の一般の人からの投稿により出来上がっているようだ。自分の都道府県のマンホールのデザインを見てはいかがだろうか？
鳥取のコナン通りのマンホール
マンホールノデザインをプリント
そして海外にもそのマンホールのデザインに注目する人はいるのである。ドイツのベルリンを拠点に活躍するRaubdruckerinはマンホールの蓋や通気口の面白いパターンやデザインに注目した。
そしてそのデザインをTシャツやバックにプリントしたのである。
どの部分の模様を切り取るか、そのセンスが重要だ。
意味の分からないデザインだが、かっこよく見える。
路上の片隅に素晴らしいデザインがあったことを気づかせてくれる。
不思議な注目
マンホールは決して気持ちの良いものではないだろう。その下には汚水などが流れていることがあるからだ。街になければその方がいいのかもしれない。しかし下水道は私達の生活には必要なものである。そしてそれを点検するための出入り口であるマンホールの蓋も必要なのである。
そしてすこしでもその不快さを取りのぞこうと無地ではなく、蓋にデザインを施したのであろう。そのデザインが今や名物になり、それを目当てに人がその場所に訪れるようになった。
それは非常に不思議な現象だが、悪いことではない。
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