水景クリエイター天野尚。ネイチャーアクアリウムの世界【a】

水槽には不思議な魅力がある。
人を惹きつけ、癒やしを与えてくれる。水槽の中に水草や岩、そして魚を入れ自分だけの世界を作る。

アクアリウムを作る趣味だったり、観賞用だったりと現在では多くの人に楽しまれてる。その水槽をアートにまで高めた人物をご存知だろうか?

それがそれが天野 尚(たかし)である。


ネイチャーアクアリウムを世界で初めて作った男

ネイチャーアクアリウムの世界-水景クリエイター天野尚【a】
天野 尚(たかし)世界で初めてネイチャーアクアリウム(水中造園)を作った男である。

ネイチャーアクアリウムとはガラスの水槽の中に自然の生態系を再現すものである。
水草、岩、魚、エビなど調和のとれた良好な環境を再現し、その中に一つの生態系をつくるのだ。

ネイチャーアクアリウムの世界-水景クリエイター天野尚【a】
http://www.adana.co.jp/jp/release/detail?id=195
日本には枯山水という文化がある。枯山水は水のないところに水の流れをどう感じさせるか、自然のないところに自然をどう再現するのかという事を試みだ。

その枯山水的な日本の精神や美的センスがネイチャーアクアリウムを生んだのかもしれない。

経歴 競輪選手→生態風景写真家→水景クリエイター

その経歴にも驚きである。

16年間競輪選手として活動し、同時にアマゾンやボルネオなどを代表とする世界各地の熱帯雨林などを訪れ風景写真やエッセイなどを専門誌に発表していたそうだ。

その生態風景写真家としての経験が元となり、後の水景クリエイターの仕事に繋がっているのである。

「生態風景写真」と「ネイチャーアクアリウム」

競輪選手として活躍する傍ら、生態風景写真家としても活動していた天野であるが生態風景写真とネイチャーアクアリウムはどんな繋がりがあるのだろうか?

天野はどちらも自然と生態系の美しさを表現したものに変わりはないと言う。生態風景写真の平面的要素、ネイチャーアクアリウムの立体要素、そのどちらが欠けても今の自分はのスタイルはないと言ってる。

また風景写真ではなく、生態風景写真と表現しているのは、その中に膨大な自然の情報が詰め込まれていると言う思いからだ。

これは天野の自宅にある水槽だ。超大型水槽 W4m×H1.5m×D1.5m
ネイチャーアクアリウムの世界-水景クリエイター天野尚【a】

ネイチャーアクアリウムの世界-水景クリエイター天野尚【a】
生け花や、枯山水にも通じる日本的芸術センス。

天野が体験してきた世界中の水中の風景、生態系
その両方があるからこそ作ることができる作品である。

ネイチャーアクアリウムの世界-水景クリエイター天野尚【a】

ネイチャーアクアリウムの世界-水景クリエイター天野尚【a】

世界最大のネイチャーアクアリウム

2015年2月、ポルトガル・リスボン海洋水族館において、水草レイアウトとしては世界最大となる全長40mのネイチャー・アクアリウムを完成させた。

【まるで1曲の交響曲のように、そこにストリーが流れているレイアウト】
ネイチャーアクアリウムの世界-水景クリエイター天野尚【a】

ネイチャーアクアリウムの世界-水景クリエイター天野尚【a】
制作風景

世界水槽レイアウトコンテスト

ネイチャーアクアリウムの世界-水景クリエイター天野尚【a】
現在では世界水槽レイアウトコンテストなるものも開催されている。世界ランキングまで発表されている。

天野はこの水槽レイアウトコンテストの審査員でもあった。

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自然から学ぶ

"自然の中での経験が無意識のうちに自らの感性を磨き、それがおのずとレイアウト表現に反映される”

"宇宙開発が進む中、地球上のジャングルのことは何も知られていない” 

これが天野の言葉である。自然を観察し、自然を感じる。そして自然表現する。

自然の中に自分が感じだ感動を伝えたと思っていたのかもしれない。
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