一夜にして有名になった、「元乃隅稲成神社」から見る地方活性化のヒント【Yamaguchi+Thought】


SNSを中心としたインターネットの拡散力には驚きを隠せない。人、事、物、風景など無名であったものが、朝起きると有名になっている。そんなことが起きる時代だ。

アメリカンドリームならぬインターネットドリームが起こるのである。


■元乃隅稲荷神社

山口県にある神社、元乃隅稲荷神社はその代表例であろう。

赤い鳥居がいくつも連なる風景は美しくも奇妙でもある。

この神社が有名になったのはアメリカのニュース専門放送局・CNN “日本の最も美しい場所31選” 」選んだことがきっかけであると言われている。その後SNSを中心に拡散され一躍山口県の人気観光スポットになった。



それまでは山口県民もほとんど知らない存在だった。事実、私も知ったのは東京の知人の話しからだった。

「山口県にたくさん鳥居がある神社あるよね?今度そこ行くよ。」

「ん?あー間違えやすいよねー、それ山口県じゃなくて島根だよ。津和野だねー」
と自慢気に答えた。

「いや、山口県だから。これ見て」

確かに・・・」

これが初めて元乃隅稲成神社を知った瞬間であった。
山口のことを東京の人に教えてもらうなんてショックであった。

このようにインターネットというものは場所関係なく、また時間もそれほど必要とせず拡散していくのである。情報が届くのに山口県出身かどうかは関係ないようだ。

そして現在は観光客が多く押し寄せ、連休ともなれば周辺の道路に渋滞ができるほどであるという。



■自ら発信できる時代

つまりインターネットやSNSには可能性があるのである。情報に距離がなくなったのだ。今までは知られずに終わっていたものが知られる時代なのだ。

発信、表現の仕方で一夜にして無名が有名になれるのである。

山口県にはまだ多くの観光スポットがある。元乃隅稲成神社と同じように素晴らしいポテンシャルを持ったものも多い。それらも発信の仕方次第なのである。CNNのボタもちを待つのではなく、こちらから発信するのである。

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