宮崎駿作品の特徴の一つが、魅力的な女性ヒロインだ。
ナウシカ、シータ、キキ、ソフィなどジブリの女性ヒロインは芯が強く、ハツラツした女性が多い。
一方そんな女性ヒロインとは少し違うのが「千と千尋の神隠し」の千尋である。
その違いとは一体何か?
千尋と他のヒロインの違いは?
すでに始めた子と、始めていない千尋。
ナウシカ、シータ、キキ、ソフィーなどは初めから常に元気で・前向きで・どんな時でもくじけないのである。
一方の千尋の最初の頃を思いだいしてほしい。元気がなく、弱気で、ぐうたらで逃げようとするのである。
そこが千尋が他のジブリのヒロインとは違う点だ。
ではなぜこんな違いを作ったのか?
ぐうたらな千尋
芯の強い、折れなシータ
始め方が分からない子達
宮崎駿はアニメを通し「今を生きること」を伝えたかったのだ。
「生きることを始めた子の像」を伝え、今の子たちに「生きる事」を始めて欲しかったのだ。 ナウシカ、シータ、キキ、ソフィーなどはすでに今を生きる事を始めている女性像なのだ。
しかし千尋は今を生れていないのである。
「生きることを始めた子の像」を伝え、今の子たちに「生きる事」を始めて欲しかったのだ。
しかし千尋は今を生れていないのである。
それはあるとき宮崎駿は気づいたのだ。
「今の子たちはそもそも始め方がわからない」
すでに「生きる事を始めた子」を見せただけではだめなのだ。
そうではなく始めてない子が始める物語を作らなくてはと考えたのである。そうして生まれたのが千尋である。
最初はぐうたらで逃げていた千尋が徐々に成長し芯が強くなっていく、
その過程が重要なのだ。
そうではなく始めてない子が始める物語を作らなくてはと考えたのである。そうして生まれたのが千尋である。
最初はぐうたらで逃げていた千尋が徐々に成長し芯が強くなっていく、
その過程が重要なのだ。
「生きる事を始める物語」として、もう一度千尋の変化に注目して見てはいかがだろうが?
ちなみに現代の子が「始め方がわからない」ことに気づいたのが、キャバクラと言うのは有名な話である。
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